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カテゴリー やり取りと距離感
配信日 07年7月10日 (10年6月4日 に記述を追加)
タイトル 構ってアゲル
ワタシに構って!」
ダメダメ家庭の人間にはそんな心情がある。そもそも当事者意識がないので、自分自身がやりたいことなんて自分でもわからない。だから、周囲に対して「ワタシはこれをやりたいので、この点について協力して!」なんて具体的な形で言いようがない。周囲に対しては、「ワタシに構って!」なんて、漠然とした形で要求するだけ。

そして「構って」もらえると大喜び!
それこそ、犬のように尻尾を振って庭駆け回ることになる。
まあ、いくらダメダメ人間でも尻尾があるわけもありませんが、ダメダメ人間が、人から「構って」もらえると、そんな感じで喜びますよね?

「自分がやられてイヤなことは、他人にしてはならない。」
これは人間関係の基本。
同じように、「自分がやってほしいことを、相手にしてあげることは、いいこと。」
そのような考えも、まさに一般論としては成立するでしょう。

構ってほしがるダメダメ人間も、気分がいい時がある。
「ああ!今日はいい気分!」
「人に、いいことをしてあげたい!」
そんな気持ちになること自体は、それこそ、いいことなんですが、だからと言って、じゃあ、何をしてあげるの?
「構って」もらって、大喜びするダメダメ人間が、善意ですることと言ったら、人に「構ってアゲル」こととなる。

「自分がやってほしいことを、人に対してしてあげる。」
まったく・・・すばらしい善意ですよ!!

・・・なんですが・・・
「ワタシに構って!」と言っているダメダメ人間なら、「ワタシが構ってアゲル」と人から構ってもらえるとうれしいのかもしれませんが、一般の人にしてみればうれしくありませんよ。
そもそも、「ワタシに構って!」なんて言うような人間と一緒にいても、楽しくないもん。

結局は、マトモな人間から相手にされず、それこそインターネットの掲示板などで、「ワタシに構って!」と切望しているダメダメ人間に、「構ってアゲル」ことになったりする。
あるいは、むかしの知り合いに連絡したり・・・

しかし、連絡と言っても、ただ「構ってアゲル」と言うだけなんだから、内容なんてあったものではない。
「ねぇ?アンタ、今ヒマぁ?ワタシは今は大丈夫よ!」そんな感じになってしまう。

まだ、内容のある連絡なら連絡を受けても相手をしますが、「ヒマつぶしに付き合って!」なんて、メールの文章に書かれていたりすると、サスガにうんざりさせられる。それどころか「アンタのヒマつぶしに付き合ってあげるわ!」と、上からの目線で自分の親切さを主張しているんだからタマラナイ。
しかし、そんな連絡をしてきた人自身としては、相手に対して「構ってアゲル」という親切な気持ちを持っていると思っているので、厄介なんですね。

ヘタに無視すると、「キーっ!ワタシがせっかく構ってアゲようと思ったのに、無視しちゃって!」と怒り出してしまう。しかし、そんな人の文面は、それこそ「ねぇ?ヒマ?」と言ったもの。どうせ、単に「構ってアゲル」と思っているだけなので、やり取りも途中で尻すぼみになって、何も解決するわけもない。多少の洞察力のある人は、それくらい見えますよ。
挙句の果てには、「あの人はワタシを無視した!まあ、ワタシって、何てかわいそうなの?!」と被害者意識に!

ギャグを書いていると思う方もいらっしゃるでしょう?
しかし、実際に似たことを体験された方もいらっしゃるんじゃないの?

まあ、メールのやり取りだと、まさにそんな感じになるわけですが、顔を合わせてのやり取りでもそんなもの。
「話しかけてアゲル。」というニュアンスになっている。

食事中なり、ヘタをすれば勉強している最中に、突然に子供に話しかけたりするわけ。
やり取りに当たっては、本来なら、それなりのタイミングがあるはずでしょ?
食事中で口に食べ物が入っている時には、話のしようがないじゃないの?

話しかけるタイミングも、話しかける側が優先となっていて、相手側の意向を聞く気がないわけ。
その手の「話かけてアゲル」は、ただ、一方的に話しかけているのであって、その心理として会話をしたいと思ってはいないわけ。
言いたいことはそれなりにあっても、相手に分かってほしいことは何もない。

そんな話しかけに対して生返事をすると、「せっかくオレが話しかけてやっているのに、無視しやがって・・・」と被害者意識が刺激され怒り出す。
そんな家庭の常識のまま、大人になったらどうなっちゃうの?
やっぱり同じように「構ってアゲル!」「話しかけてアゲル!」という人間になってしまうでしょ?
まあ、その手の人間は、今だったらインターネットの掲示板にいっぱいいますよね?

個人がそんなバカをやるのは、勝手でしょう。しかし、そんな人たちが集団になると、このメールマガジンで頻繁に触れておりますボランティアの連中になるわけ。
ボランティアの連中は、まさに「このワタシがアンタたちを構ってアゲル」と、お気の毒な人たちの元に出かけて行って、構ってあげて、いつのまにか消えている。
そんなものでしょ?

自分自身の問題が自分でもわかっていない人や、自分の問題から逃避している人が、善意で言い出すのが「構ってアゲル。」
そして、会話の意欲や能力の欠如した人が言い出す言葉が「話しかけてアゲル。」
しかし、自分自身の問題が見えない人に構ってもらっても迷惑なだけなんですね。

(終了)
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発信後記

参議院選挙が始まったのかな?
小泉さんは、たぶん、それまでに議員辞職するだろうな・・・と以前に書きましたが、まだやっていますねぇ・・・
まあ、こんなに安部さんが不人気なんだから、今となったら、辞めるに辞められないでしょうが。

安部さんも、問題多発なんだから、しょうがありませんが、会見における多くの言葉が弁解調が多い。「こんな人に対して、これをわかってほしい!」というより、まさに「ボクは悪くないんだ!」そんな調子でしょ?いったい誰に言っているの?

主義主張は、人それぞれでいいのですが、自分のやりたいこと、自分が伝えたいこと・・・そのことが、自分でもわかっていないからこそ、トラブルが多発し、よりいっそう弁解調の物言いになってしまう。

そして、自分がやりたいことが自分でもわかっていないから、周囲の人間のレヴェルも落ちてしまって、その周囲がトラブルを起こす。だから、ますます弁解調になる。

安部内閣は、そういう意味で、参考になる・・・と思って見ています。
R.10/7/20