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カテゴリー ダメダメ家庭と学校
配信日 07年2月6日
タイトル 学校の会談(総集編的に)
先日に、千葉県の松戸市で、男子生徒が飛び降り自殺する事件がありました。
イジメの加害者だったのがバレて、自殺したとか・・・
しかし、イジメる前は、逆にイジメられていたとか・・・

まあ、実に分かりやすい事例と言えます。この男子生徒の心理については、このメールマガジンの購読者さんだったら、簡単に説明が付くのでは?

このような学校の事件があると、学校の教員なり地域の教育委員会などが登場し、会談してコメントを発することが通例です。
それらの学校関係者の会談の言葉を聞いたり読むだけで、「ああ、事件ってやっぱり起こるところに起こるものだなぁ・・・」と改めて実感することになるもの。

今回の千葉県の事件で、どの言葉が登場したのかについて詳細には把握していませんが、今回のメールマガジンでは、この手の事件で頻繁に登場する言葉を、総集編的に取り上げてみましょう。
時事ネタばかりが多くなるのは、あまり好ましくないと思っていますが、最近の話題から「入った」方が考えやすいことは確かですからね。
事件が起こってから大騒ぎするより、ちょっとした段階の問題での学校の会談の言葉に注意することにより、大きな事件から避けることが可能になるでしょ?

1. 問題はなかった
今回の千葉県の事件では、教育委員会が早速「問題はなかった」というコメントを発表したようです。いやぁ・・・まさにダメダメのツボを直撃ですよね?「問題はなかった」というコメントの言葉が、問題があることをそのまま証明しているようなもの。このメールマガジンでは、ダメダメ人間にお約束の言葉として「悪くはない」という言葉を取り上げ頻繁に言及しております。「問題はなかった」という言葉は、まさに「悪くはない」の親戚のようなもの。

「問題はなかった」も何も、「自分たちはこのような情況認識で、このような目的で、このような対応策を取り、とりあえず、このような結果が出ていた・・・」そう言えばいいじゃないの?
なぜ、そのように的確に言わないの?
それって、つまり「言えない」んでしょ?結局は、事件が起こる前には、何も考えていなかったわけでしょ?何もしていなかったわけでしょ?調査する前から、結論ありきなんでしょ?

ちなみに、まさに先日「結論から入る」というお題で配信したばかりです。しかし、あのような「結論から入る」ケースは、自分自身の現状を改善したり、物事を成し遂げるために必要になってくるわけ。自分自身への覚悟として必要になるものなんですね。

ダメダメな現状に安住し、「このままダラァ〜と、グータラなままでいたい!」という目的で結論から入ってはダメでしょ?「問題はない」のはいいとして、そうなると、まさに「で、結局は、アンタはどうしたいの?」ということになってしまうでしょ?
事件が起きた後で「問題はなかった」なんて平然と言える関係者なんだから、事件も起きますよ。

2. あってはならないこと
今回の千葉県の事件では、登場したのかはわかりませんが、この手の事件があると、これまた、お約束のように登場するのが、「あってはならないこと」という言葉です。
この「あってはならないこと」という言葉も以前に取り上げ、配信しております。

事件の後になって「あってはならないこと」とコメントするのはいいとして、では、そのような事件が起きないようにアンタは事前に何をしたの?本来はその点が重要でしょ?しかし、当事者意識がなく被害者意識だけが強いダメダメ人間は、事件の前には何もせず、事件が起きてから「あってはならないことが起きてしまった!ああ!こんな面倒な事件に巻き込まれてしまって、オレって、なんてかわいそうなんだ!」と、自分で勝手に嘆くばかり。

ダメダメ人間は被害者意識ばかりが強く、当事者意識がないので、事前に何も行動せず、事後になって自分の被害に大騒ぎ!そのような行動パターンの発露として、この「あってはならない」という言葉が登場するわけ。
事前に何も対策を取らない人間なんだから、当然のこととして「あってはならない」ことだって起きますよ。

3. 命の大切さを教える
この手の事件の後に、これまたお約束なのが、この言葉です。
「子供たちに命の大切さを教える必要がある」。
この「命の大切さを教える」という言葉についても以前に配信しております。
「命の大切さを教える」も何も、どうやって教えるの?何を言うのか(=WHAT)の問題はいいとして、どう伝えるのか?(=HOW)の問題もあるでしょ?
「命の大切さを教える」という言葉は頻発していても、「命の大切さを、このように教える。」という言葉で表現されたりはしないでしょ?はっきりいって問答無用に押し付けるだけでしょ?それともこんな感じで言ったりするの?「おい!命は大切だぞ!このことは次の中間試験に出るからな!ちゃんと覚えておけよ!」
そんなものじゃないでしょ?

実際に、このメールマガジンの購読者さんが、自分の子供にどうやって「命の大切さ」を教えるの?ちょっとやってご覧なさいな。そんなことは実際は簡単じゃないでしょ?そんな会話が出来るような家庭だったら、敢えてそんなことを「教える」必要なんてあるの?「命の大切さ」以外にフランクな会話が出来ていれば、そんなことは「教える」必要なんてないでしょ?それは学校でも同じでしょ?「困ったことがあれば、いつでも相談においで!」なんて言わずに、「命は大切なんだ!そう思わないヤツはぶっ殺すぞ!」なんて押し付けるだけでしょ?

そんな言葉を「教える」ような家庭なり学校なんだから、事件も起きるのも当然でしょ?


さて、今回イジメの加害者の一員で、自殺した男子生徒の心理は、実に分かりやすい。まあ、この心理もいわばお約束レヴェルといえるくらい。
・・・なんですが、まあ、一応説明しておきましょう。

ダメダメ家庭というものは、被害者意識が強い家庭です。だからそもそも子育てだって、親である自分が被った被害だと認識しているわけ。
「いったい誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ!」そんな言葉が親から子供に対して繰り返されているわけ。そんな環境なんだから、子供としては「親に迷惑を掛けないようにしよう!」と切羽詰っている。そんな心情だから、困ったことがあっても親に相談できない。

親からのサポートは全くあてにできないので、自分の身は自分で守る必要がある。イジメられて困っていても、誰にも相談できずに、自分自身での解決を考える。だから加害者になることでその場を切り抜けようとするわけ。自分以外の別のスケープゴートを作り出すわけです。

そんな情況の中でイジメの「加害者」として、今度は自分の側が学校からリストアップされてしまった・・・こうなると、まさに「親に迷惑を掛ける」事になってしまうでしょ?「せめて、これ以上親に迷惑を掛けないように・・・」と自殺するくらい、不思議でも何でもないわけ。

被害者意識が強い親の元で育った子供は、「自分が親に被害を与えている」という認識を子供自身が持っているので、何かと「ごめんなさい」なんて言葉が頻発するようになる。この「ごめんなさい」という言葉も、今回の事件で登場したでしょ?

「行くところまで行く」前に、学校に相談すればいいのでしょうが、相談するも何も、学校も問答無用で強圧的であることは、まさに事件後の学校の会談が示しているとおり。

学校の会談の言葉にちょっと注意するだけで、「ああ、この学校だったら、あのような事件が起きるのも当然だな。」と分かるわけ。
現実的には、そんな言葉に注意して、問題が小さい段階で、そんな学校から避難するしかないんですね。しかし、現実には「死んでも治らない」バカな親と、「死ぬまで治らない」バカな学校の間で、事態は何も改善しない。本来なら、早めに手を打てば、少なくとも子供だけは治すことが可能でしょ?しかし、そのためには、家庭か学校のどちらかがマトモでないとアクションは取れないもの。現実では家庭も学校も、どっちもダメダメなので、ダメダメな情況のツケは子供に集中することになる。

そんなダメダメな情況を放置したりすると、結局はどうなっちゃうんでしょうか?

きっとこんなことになるわけ。
「この学校って・・・夜になると幽霊が出るらしいよ!なんでもイジメを苦にして自殺した生徒がいたらしい・・・」

(終了)
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発信後記

まあ、千葉県は・・・どうも・・・なんですが・・・
やっぱりダメダメの横綱として日本に君臨するのは、大阪でしょうねぇ・・・

なんでも、ホームレスの人たちを公園から強制立ち退き騒ぎがあったそうです。ニュースに出ていました。支援者が100人以上集まって大騒ぎに!
しかし、ホームレスの人を支援するのなら、仕事の口でも紹介したら?
支援者100人が集まって仕事を探したら色々と見つかるでしょ?
あるいは、保証人になってあげればいいじゃないの?
公園でワッショイ!ワッショイ!と大騒ぎすると事態はよくなるものなの?

ホームレスの人たちよりも、その支援者の人たちの方がダメダメっぽい。まあ、「下には下がある」という気持ちを持ちたがるボランティア関係者なのかな?それと共依存の症状もあるんでしょうね。

しかし、そんな支援者が100人以上集まるのがサスガ大阪ですよ。他の追随を許さないねぇ・・・まあ、こうなると大阪にいるマトモな人はさっさと引っ越しちゃうでしょうね。
たとえ大阪に愛情があったとしても、故郷は遠きにありて想うもの・・・でいいじゃないの?

ちなみに、ボランティアの連中を、腐臭にハエやゴキブリが吸い寄せられる・・・なんて書くこともありますが・・・今回の騒動ってシャレになっていませんねぇ・・・
R.10/12/6