トップページに戻る 配信日分類の総目次に戻る
カテゴリー分類の総目次に戻る タイトル50音分類の総目次へ 簡単に読めるライターズ・チョイス
カテゴリー ダメダメ家庭の会話の雰囲気
配信日 05年6月20日 (10年11月23日 記述を追加)
タイトル ちょっとしたパニックに陥る
ダメダメ家庭出身の人間は人に合わせすぎる傾向があります。このことについては以前に配信しております。
ダメダメ家庭では、家庭の雰囲気が悪くならないように、子供の側が気を使っているわけ。「とにもかくにも『人に合わせておいて』この場の雰囲気が悪くならないようにしよう!」と思っているわけです。

それに、子供が自分なりに考えても、子育てを親である自分が背負わされた被害ととらえている親の側は、子供の意向などはてんで無視。
被害者意識が強い親にしてみれば、子供は加害者という位置づけなんですからね。
被害者が加害者のサポートをするわけがありませんよ。
だから、子供としても、親からのサポートはまるで当てにできず、結局は、希望というか意向そのものを持たないようになるわけ。自分の意向なり考えを持っていないのだから、人とのやりとりにおいては、とにもかくにも相手に合わせて、つつがなくその場が過ぎればそれでいい・・・そのようになってしまう。

まあ、そんな精神状態を持って人とやりとりをするに当たって、「合わせる」相手が1人なら、そのやりとりにおいては、問題になるわけではない。
だって、その対象となっている人に合わせればいいだけでしょ?

問題は、合わせる対象が複数になったケースです。
それこそ、3人でのやりとりだったら、自分以外の2人のうちでどちらに合わせればいいの?
まあ、その複数の人間の意見が全く同じと言うことなら問題はありません。その「統一された」意見に合わせていればいいだけですからね。
「そう!そう!私もそう思ったわ!」
本当にそう思っていなくても、そんな感じで「てきとう」に相槌でごまかしていても、問題が発生するわけでもない。

しかし、そのやりとりの場に、2人以上の人間がいて、その複数の人間の意見が対立していたら?
こうなると「人に合わせる」ことでダメダメ家庭を生き抜いてきた人間も、困ってしまうわけ。どっちの側の人間に「合わせればいいのか?」がわからずに、一種のパニック状態に陥るわけです。

「こっちの人にも合わせないと・・・」
「あっちの人の意見にも上手く相槌を入れながら、この人の意見も立てて・・・」
って、そんな芸当なんてできませんよ。
結局は、自分で自分がわからなくなって、パニックが進行することになる。そうなると、自分が言っていることにつじつまが合わなくなってしまう。
そんな状況になってくると、やりとりの相手が方なり、周囲の人から「アンタ・・・何を、いい加減なことを言っているの?」などと言われたりして、ますますパニックが進行することに・・・

それこそ、音楽の世界でもそんなものでしょ?
ある人が、音を出した。それにハーモニーを形成する音を付ける。
別の人が、違う音をだした。その違う音に対してハーモニーを形成する別の音を付けた。
そして、それらの音を一緒に鳴らしたら、とんでもない不協和音になってしまった・・・
そんなパターンに近いわけ。

このように、複数の人間に同時に合わせようとして、結果的にコケるパターンだけでなく、時間を挟んでの自分の言葉が矛盾してしまうパターンもあります。ある人とのやりとりにおいて、とにもかくにも合わせていたら、時間が経過した後で、自分の言っていることが、前後の脈略なり一貫性がなくなってしまい、てんでバラバラとなってしまうわけ。相手方からその点を指摘され、パニックになってしまうんですね。

当人としては、自身としては何も考えず、ただ、人に合わせているだけなので、時間経過後の自分の見解の一貫性の不備を指摘されても、対応ができないわけ。
以前のやりとりにおいても、人に合わせていただけだし、今回においても、やっぱり人に合わせていただけ。それを、「相互で言っていることが矛盾しているぞ!」とクレームを付けられても対応はできませんよ。
だって、当人としては、ただ「人に合わせている」だけという点において、実に一貫した態度なんですからね。
当人としては、いい加減にやっているわけではないんです。むしろ真摯な態度で「人に合わせよう」としているだけ。当人としては、相手方の気分に対して配慮しているつもりになっているわけ。しかし、周囲の人は「アイツって・・・いい加減なヤツ!」と思うもの当然と言えば当然。

そんな事例の代表的な例となると、09年から日本の首相をされた鳩山由紀夫さんがその典型でしょう。彼は人の気持ちに配慮して、相手に合わせているだけになってしまう。だから、自分からの言葉であっても、時間を挟むとまったく一貫性がなかったり、あるいは目の前にいる人間に合わせているだけなので、目の前にいる人間が変わってしまうと、自分の言っていることが相互に矛盾するようになってしまう。

また、別の有名な例となると、長崎県の「新しい」方の事件の加害者の少女がその典型でしょう。その加害者の少女について、その小学校の校長が「あの加害者の少女はウソばかりつく・・」とか言っていましたよね?
しかし、意識的にウソをついているわけではないんですね。「人に合わせようとして」その折々の言葉が矛盾しているだけ。
そんなこと、プロだったら、ちょっと考えればわかることなんですが、まあ、それがあの学校の程度なんでしょう。そして、そのような教員のレヴェルの問題について、何も配慮しない親のレヴェルの問題も事件が起きる学校に典型的なもの。まあ、事件は起こるべくして起こるわけです。

言動がいい加減との印象を受けてしまう人間に対して強く説教すると、ますます「人に合わせて」パニックになるだけ。もう少し元々の原因から、考えていく必要があるわけです。

(終了)
***************************************************
発信後記

以前にも書きましたが、このメールマガジンの3つのマガジン発行元のうち、Mackyが6月いっぱいで廃止されます。
7月以降もこのメールマガジン自体は配信している予定ですので、継続してご購読を希望される方は、購読の発行元を「まぐまぐ」か「メルマガ天国」に変更をお願いいたします。

ちなみに、ダメダメ家庭の問題を考える際に「スパイラル」ということを考える必要があります。このことは何回も書いています。最初は小さなトラブルでも、それを放置することで、ドンドン悪くなり、大きくなってしまった問題からはますます目をそらし・・・よりいっそう悪化が進行する・・・そんなわけ。
メールマガジンの発行元でも、そんなことがあるようです。

「まぐまぐ」くらいに大きなところはともかく、その他のところは、大変のようです。メールマガジンの全体的な発行部数が少なくなってくると、当然のこととして広告収入も下がってくる。発行部数を上げるために、色々なメールマガジンを呼び込もうと無理をする。
無理した呼び込みに応えるのは、往々にしてアダルト系のメールマガジン。ということで、その発行元はアダルト系などのいかがわしいメールマガジンばかりになってしまって・・・マトモな内容のメールマガジンの発行者はさっさと逃げてしまう。

ということで、そのメールマガジン発行元は、ますます「いかがわしいメールマガジン」ばかりになってしまって・・・と、スパイラル進行するわけ。
別にMackyが「いかがわしいメールマガジン」ばかりというわけではありませんが、最初の努力を怠ると、やっぱりスパイラル進行で悪くなるということは、ダメダメ家庭や長崎県のダメダメ学校の問題と同じと言えるんでしょうね。
R.10/11/23