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カテゴリー ダメダメ家庭問題の考え方
配信日 05年1月14日
タイトル 用語集
このメールマガジン「ダメダメ家庭の目次録」では、一種の総集編として「文芸作品の中に描かれたダメダメ家庭」(その他としては「ダメダメ家庭の具体例」という大分類があります)ということで、映画や文芸作品などで描かれたダメダメ家庭の具体的なダメダメ振りを取り集めた回を作っています。
今回はちょっと趣が違った総集編にしています。

今までこのメールマガジンの文章で頻繁に登場している、ダメダメ家庭に特徴的な言葉をピックアップしてみることにします。
今回の文章は、ちょっとしたおさらいと思っていただいて結構です。
今後も何回も出て来るはずですしね。
では、おなじみの4つのダメダメ用語をピックアップいたします。

1. スパイラル・・・ダメダメ家庭のダメダメ振りは「スパイラル進行」するわけ。螺旋状にグルグルと悪くなっていく。最初は大したダメダメではなくても、その問題を放置することによって、ますますダメダメになり、そうなると改善の手も付けられなくなり、ますますダメダメになり・・・・と、行き着くところまで行ってしまうわけ。

このスパイラルは「いい方」にも出て来ることがあります。マトモな家庭では、ちょっとダメなことが発生しても、家族に会話があるため、スグに対応することが可能なんですね。そのような「実績」が、お互いの信頼感につながり、信頼しあっているので、フランクな会話になり・・・・とスパイラル的に「いい家庭」になっていくわけ。

ダメダメ家庭のスパイラル進行は勿論のこと、ダメダメが悪化する方向。
結局は、大きなカタストロフも小さなことの積み重ねなんですね。

2. 「普通」という言葉・・・ダメダメ家庭では「普通」という言葉がご用達。逆に言うと「普通」という言葉を多用する人はダメダメと見て間違いがないでしょう。
たとえば、以前にとりあげましたが、「普通の家庭を築きたい!」という言葉は、ダメダメ家庭の常套句ですよね?

では、その「普通の家庭を築くために、アンタは一体どんな努力をしているの?」
そう聞かれると何も答えられない。
また、「そのふつうって、いったい何?」と聞かれても、やっぱり回答なし。
そう!「普通」という言葉は、「て・き・と・う」「人と同じでいいや!」「何も考えたくない!」という意識と同義なんですね。

「普通の家庭を築きたい!」なんて、実際の「普通の家庭」の人が言うわけがないでしょ?
「ふつう」というものは、結果としてあるのであって、目標として掲げるものではないわけ。

ということで、その物言いの中で「普通」という言葉が何回も出て来るような人は、現状認識や自分で考えることから逃避するダメダメ人間だとスグにわかるわけです。

3. 被害者意識・・・ダメダメ家庭は当事者意識がない。自分で何かをやるという意識は持たないわけです。だから何か事が上手く行かなかった場合には、「人のせいになる」わけ。
ということで、被害者意識を持つことになる。
「悪いのは全部○○のせいだ!」
そう納得するわけですね。
確かにその○○にだって、原因の一端はあるでしょう。しかし、自分自身でも出来ることがあるんじゃないの?

しかし、○○のせい・・・と納得してしまうので、自分自身は精神的にラク。ただ、自分を憐れんでいればいいだけ。だから、ますます精神的にズボラになってしまう。こうなると、ますます当事者意識が希薄になって・・・・
と、最初に挙げたスパイラル進行になるわけ。
そして、その「○○のせい」と自分を納得するために、抗議活動などをすることになる。
自分の問題点よりも、他者の問題点ばかりに目が行くので、自分たちの家庭がますます腐ってくることになる。

声高な抗議活動によって、味方よりも敵が必要なダメダメ人間が寄ってくることになる。
被害者意識しか持たないような人間とは、マトモな人間は一緒にやりたいとは思わないでしょ?こうなると、結局は、そんな人の周辺にはダメダメ人間しか寄ってこないことになる。ということで周囲からの適切なアドヴァイスも受けられない。
むしろ、共通の敵の話題で盛り上がり、自分たちの問題からますます目をそらすことになる。
ということで、改善する糸口すらなくなっていくわけ。
まさにスパイラルになるんですね。

4. 会話の不全・・・ダメダメ家庭では、コミュニケーションが崩壊している家庭です。相手の考えていることを汲み取ろうとはしないし、自分の考えていることを相手にわかりやすく伝えようとはしないわけ。

そもそもダメダメな親は、子育てについて当事者意識がなく、被害者意識だけがあるので、そもそも子供と会話をしようとは思ってもいないわけ。ヘタに子供と会話して問題でも出てきたら面倒ですからね。子供の問題など知らない方がラク。

こうやって、家庭の問題からますます目をそらすようになり、家庭がますますダメになる・・・と言ったスパイラル進行になっているわけ。
会話がない分だけ、周囲の人から問題を指摘されてもピンと来ない

周囲の人が、ヘタにその家庭の問題を指摘しても「子供のことは親である私が一番わかっているんだ!」と逆上するだけ。
以前にも書きましたが、その言葉はダメダメに典型的な言葉といえます。言葉は言葉でともかく、子供と会話をしていない人に限ってそんなことを言ったりするものです。
この言葉は、「ふつう」という言葉と同じように「最終的な結果」として達成されるものであって、目標なり現状として掲げた時点で、ダメダメにしかならないわけ。

まあ、こうやって「行き着くところまで行ってしまう」わけです。

様々なダメダメ家庭の問題も、このようなダメダメの基本スタイルが組み合わさって出来ているわけですし、一つの要素があれば、他の要素も見られたりするもの。
そんな目で現実にある様々な家庭を見てみると、理解しやすいことも多いはずです。
そうすれば、事件に巻き込まれずに済むものなんですね。

(終了)
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発信後記

先日配信したお題で「地方国立大学」というお題があります。
地方国立大学そのものが悪いわけではありませんが、地方国立大学とダメダメ家庭は、実に相性が悪い組み合わせ、という内容でした。
その中で、地方国立大学の出身者で全国的に活躍している人はいない・・・などと暴言?を書きました。

しかし、有名人が一人いました。ノーベル賞級の発明と言われる「青色発光ダイオード」の発明者で、アメリカで大学教授をなさっておられる中村修二さんです。
徳島大学を出られ、徳島の会社に就職し、そこで青色発光ダイオードを発明したわけです。
先日その発明の対価として、会社から8億円を受け取ることで、和解が成立したとの報道がありました。

しかし、不思議ですよね?
そんな優秀な人が、どうして徳島大学なんかに進学したの?
また、どうして徳島の・・・当時は・・・中小企業に就職したの?

その辺りを考えると色々と見えて来るでしょ?

つまりその中村さんの出身家庭がダメダメ家庭だと仮定すれば、すべてが理解できるわけ。
ダメダメ家庭は「地元の国立大学に、子供を進学させよう!」とします。
しかし、はるかに優秀な子供の場合は、不満ですよね?
「オレはこんな大学に行くような人間じゃないんだ!」そう不満を持ちながら大学生活を送ることになる。

そして、ダメダメ家庭は、地元の会社に自分の子供を就職させようとします。
「オマエを育てるために、自分の人生がフイになった!だから地元の会社に就職して、一生親の面倒を見るんだ!」とかの殺し文句を使って。

しかし、はるかに優秀な子供の場合は、地元の中小企業なんかに就職したくはないでしょ?
「オレはこんなチンケな会社にいるような人間ではないんだ!」そう不満を持ちながら、会社生活を送ることになってしまう。

自分が納得して就職した会社ではないので、モメた時に、収まりがつかないわけ。
中村教授は今現在アメリカにいらっしゃるわけですから、別に徳島が好きというわけではないはずです。
結局、親の意向で、イヤイヤながら就職させられた会社だと認識しているために、問題がこじれてしまうわけ。

中村教授もちょっと人相が悪くなって来ています。
自分の出身家庭はダメダメだ!と、ちゃんと自覚して、日本のことなどさっさと忘れて、アメリカで自分なりの研究生活を送られるのが、一番だと思うのですが・・・
一番悪いのは、日亜化学ではなく、中村教授の親でしょう。

しかし、半導体の原理は理解できても、自分の心は理解できない・・・
難しいものですね?
R.10/11/17