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カテゴリー ダメダメ家庭の被害者意識
配信日 05年5月25日 (10年7月13日 記述を追加)
タイトル 犯人探し (加害者探し)
「ダメダメ家庭では、当事者意識がなく、被害者意識だけがある。」って、いつもの書き出しですが・・・
被害者意識がある人が考えることとして、「では、加害者は誰なの?」そんな感じで考えたりするわけ。被害者あるところに、加害者あり。
実際に被害を受けていなくても、被害者意識に勝手に浸ってしまっている人にとっては、加害者について考えることが必須となっているわけ。
とにもかくにも、加害者がいれば、「ワタシはかわいそうな被害者なのよ!」と言えてしまうでしょ?
だから、ダメダメ家庭では「悪いのは全部○○のせいだ!」などという物言いがまかり通ってしまうわけです。

うまく行かない状態に陥った場合にも、「自分たちで事態を改善していこう!」とは考えない。むしろ、こんなダメな状態になってしまった原因・・・加害者・・・つまり犯人を探そうとするわけです。

それこそ韓国などが典型でしょ?
先代の大統領は、必ず指弾されていますよね?
ヘタをすると、刑務所行き、そして死刑判決。
その先代の大統領を当時、選挙で選んだ人間は誰なのかをさっさと忘れて、その先代の大統領を糾弾することに明け暮れるわけ。
韓国だったら、先代の大統領を糾弾するだけでなく、日本を糾弾しているでしょ?

かと言って、「自分たちはこんな国を作りたい!」なんて言ったりはしませんよね?当事者意識がないので、自分なりのヴィジョンもないわけ。
自分なりのヴィジョンがあれば、そのヴィジョン実現のために行動したり、考えたり、あるいは周囲に対して協力を求めたりすることになりますが、そんなヴィジョンもないので、結局はうまく行くわけもなく、うまく行かない原因である犯人探しにいそしむことになる。

そして、犯人を設定してしまうと、「悪いのは全部アイツのせいだ!」と言い出し、「アイツが悪いんだから・・・オレは何もしなくてもいい・・・」となり、本当に何もしない。
ただ、犯人認定した対象を恨んだり、糾弾したり、攻撃しているだけ。
しかし、本来の当事者たる当人自身は、何もせず、恨んでいるだけなので、事態が何も改善せず、また同じような事件が起こってしまう。そうなると、ますます犯人を糾弾する行為がヒートアップするばかり。
まさに韓国なんて、いつもそんな感じでしょ?

当事者意識があれば、トラブルの原因が明確になっていれば、それに対処することになりますが、被害者意識しかないので、トラブルの原因が特定できると、「アイツが悪いことがわかった。」となるだけで、当人としては何もしないわけ。
ダメダメ人間にとっての犯人探しは、事態改善のための方法論というよりも、「ワタシは悪くない!」と言うための理屈に過ぎないわけ。
犯人探しの行為は、形の上では原因究明となっていますが、その内実は、自分では何もしないための言い訳のネタ探しなんですね。
当人自身が、直面している問題から目を逸らすための方便を探しているだけ。

本来は、そのような当事者意識の欠如こそが、トラブルの原因なのは明白でしょ?
しかし、そのようなことは永遠に自覚することはないでしょうね。
当事者意識を基本的に持っているからこそ、当事者意識の欠如を「自覚」できるのであって、当事者意識をまったく持っていないと、被害者としてしか自らを語れなくなってしまうは、論理的に当然のこと。
犯人探しばかりをしている人は、自分たちの問題点を自覚して、それに対して改善のために覚悟を持って取り組んでいこうとは考えないでしょ?
ただ、一方的に「悪いのは全部○○のせいだ!」と連呼して、オシマイとなってしまう。
だからこそ同じようなトラブルが連発することになるわけ。

先日のJR西日本の脱線事故で、JR西日本の社員に暴行する人もいるそうです。
まあ、JR西日本の社員に暴行できるのだから、西日本の人でしょうね。

事故を起こしたJR西日本が、決して「ほめられるべき」存在ではないことは言うまでもありません。
しかし、事故に至る原因って、何なの?
スピードの出しすぎとか色々と言われているようですが。これだけトラブルが頻発しているのだから、もっと構造的な問題でしょ?
その点について考えることが重要じゃないの?

「どうして、現場の意見が上に上がらなかったのか?」
「どうして、危機感がなく運行されていたのか?」

これらの問題は、典型的なダメダメ家庭の問題と同じですよね?
ダメダメ家庭は会話不全の家庭です。
人の考えを聞く意欲もない。自分の命令を一方的に言い放つだけ。
こんな状態だったら、例え問題があっても、あるいは、トラブルの前兆があっても、その情報は上層部には上がらないでしょ?上層部だって当事者意識がないから、「問題を知りたくない」と思っているわけ。

しかしこの点は、このJR西日本の社員の暴行を加える、周辺住民も、全く同じでしょ?
相手の事情に配慮することなく、一方的に自分の「感情」をぶつける。
そんな姿は、絵に描いたようなダメダメ家庭の風景ですよね?

つまり、事故を起こしたJR西日本のメンタリティーと、事故を暴力的に糾弾している周辺住民の・・・マスコミもですが・・・メンタリティーは、当事者意識がなく、会話不全という面で、全く共通しているわけです。

せめてニッコリと、「JR西日本の人たちも、お可哀想に、頭がお悪いんですねぇ・・・まあ、何てお気の毒!私がJR東日本の人を紹介しましょうか?色々と教えてもらえますよ!」なんて物言いでもすればいいのに・・・
そもそも関西って、昔はそんな慇懃な物言いをやっていたわけでしょ?

「オレの言うことに文句を言わずに従え!」って、JR西日本の上層部も、JR西日本の周辺住民も、落ちるところまで落ちちゃいましたね。
まさにJR西日本があのような組織になってしまったのは、このような反対意見を言わせない、あるいは、問題を知ろうともしない、被害者意識に凝り固まった、地域の精神風土が背景としてあるわけです。

だからこそ、あんな事故が起こってしまうわけですし、学校へ襲撃するような事件も起こったりするわけ。
被害者意識に浸りきって、犯人探しをするより、自分たちで出来ることを確実にやることのほうが未来につながるでしょ?
しかし、そのためには自分自身の被害者意識を自覚する必要があるわけ。ダメダメな人間にはそのことが難しいんですね。

ましてや、ダメダメ家庭は対抗心が強い。
今回のJR西日本の職員に対する暴行も、そのような背景があるわけです。
「JR東日本が、まがりなりにも『ちゃんと』やっているのに、お前たちは何やっているんだ!」
「オレたち関西人に恥をかかせやがって!」
そんな心理になっているわけ。

サッカーの韓国の代表チームが、日本に負けたりすると、韓国では大騒ぎでしょ?
あるいは、イスラムのチームもライバルの国のチームに負けたりすると、とんでもないことになりますよね?鞭打ちの刑とかね。

まさにダメダメ家庭って、典型的にそうなっているでしょ?
子供が問題行動を起こした時には、このセリフ。
「オレに恥をかかせやがって!」
「またオマエのために面倒を掛けられてしまったじゃないか!」
持ち前の被害者意識に火がついて、怒鳴るばかり。
「子供がこんな行動をする背景として、自分たちもダメなところがあったのではないかな?」なんて、決して考えないものなんですね。

こんな暴行事件にも、心理的には、それなりの理由があるわけ。犯人探しが頻発するような地域では起こりうることなんですね。それに、被害者意識を持っている人間は、相手に対して配慮しません。だって「自分こそが一番の被害者だ!」と常日頃から勝手に思っているので、過激な手段を取ることだって、「それは自分がコイツから被害を受けているからだ!」と理由付けしてしまうんですね。そのようなことは北朝鮮が典型でしょ?

その犯人探しの対象がJR西日本の職員に向いて暴行したり、学校関係者に向いて襲撃したり、自分の子供に向いて虐待したり・・・
犯人探しの対象は、色々ありますが、発想の元は共通しているわけです。

犯人探しが日常化している地域ということは、被害者意識で凝り固まっているということ。だから、勝手に誰かを犯人と認定して、勝手に「報復」することになる。そして、その報復行為によって、「アイツが加害者、そして、自分はかわいそうな被害者」という関係性を確定する儀式としているわけ。報復による加害者確定であり、逆に言うと、そのような状況では、暴力を振るわれる側が、「加害者」とされてしまっている。
そんな状況は、まさに児童虐待の現場ではいつも起こっていること。
そんな人は、そもそも会話不全なんだから、説得なんて無意味。結局は、今回の脱線事故のように行くところまで行くしかないわけ。

犯人探しばかりしている環境ということは、逆に言うと、犯人が設定できる状況だったら、何も対処しないわけ。
それこそ、子供が学校でイジメにあって、自殺するような事件もあったりするでしょ?
犯人探しばかりしているダメダメな親は、「子供が自殺したのは学校のせいだ!」「だから、ワタシは悪くない!」と言う理屈が、周囲に通ることが重要なのであって、自分の子供が自殺しないように、事前に対処するという発想を持っていないわけ。
逆に言うと、その犯人が、あらかじめ想定できているような状況だったら、それを避けようとはしない。
それこそ、ヘタに自分で判断して、対処してしまったら、当事者として、事件の責任の一端を負うことになってしまうでしょ?だから、後になって「ワタシは悪くない!」とは言えなくなってしまうじゃないの?
だから、「何も見ないし」「何も対処しない」ことに徹するわけ。
そして、事件後には大騒ぎをするわけです。
その大騒ぎによって、自分とは別のものを犯人認定し、「ワタシこそが被害者なんだ!」と主張しているわけ。

犯人探しばかりしているダメダメな親は、自分の子供が自殺するかどうかはどうでもよく、自殺の責任が誰になるのかだけが重要。
だから、「学校が悪い。」とか「時代が悪い。」とか、スグに言いだすもの。
しかし、そんな悪い学校を避けるという判断もしないし、悪い時代なんだから、子供を作るのはやめておくという発想もない。

まあ、自殺するような事態は極端にせよ、それこそ、子供がニートとか引き篭もりのような事態に「なりそう」でも、何も対処しない。
「現在の社会の二極化は深刻だ!」「政府はいったい何をやっているんだ?!」と文句を言うことはあっても、「『そうならないために』、親として何をする必要があるのか?」という視点は持っていないわけ。ただ、第3者を非難するだけ。
逆に言うと、都合のいい犯人を設定できている状態だったら、安心して事態を放置する。

それこそ、ドメスティック・ヴァイオレンスのような状況に陥っても、お互いが、「アイツが悪い!」と言い合っているだけで、逆に言うと、それ以上は自分自身で考えない。だから、別れようともしない。
お互いが犯人認定しているだけ。それが心理的には、ラクチン。

そんなラクチンさに、ボランティアのような人間が引き寄せられ、「まあ!なんてお気の毒なの!」と同情の声をかけ、「アナタは悪くないわ!」と言い出し、その同情の声を受け、トラブルの当事者は何もせず、ノンビリとしたもの。
「だってぇ・・・アイツが悪いんじゃないの。ここにいるミンナもそう言っているじゃないの?ワタシは悪くないわ!」と言うばかり。

犯人探しは、原因究明が目的なのではなく、ワタシは悪くないというための理由探しであり、実際にはあら探しとなっている。
だからこそ、事件の予防にはつながらず、むしろ、トラブルが多発する心理的な土壌とつながっているものなんですね。

(終了)
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発信後記

「JR西日本の社員への暴行事件」をどう思うのか?というお便りがありましたので、今回のお題は、それに答えたものです。もしリクエストなどありましたら、ご遠慮なくお寄せください。ただし、すべてのリクエストに対して文章化するかどうかは、全く別です。

中国副首相のドタキャンが話題になっていますが、被害者意識がある人・・・ダメダメ家庭の人だったら、あのようなことをすることも簡単に理解できますよね?
本人にしてみれば「自分たちが一番の被害者だ!」と思っているわけですが、あんな行動をしても国際的に評価はされませんよ。自分が決めた約束を守るって最低限のルールですからね。

しかし、ダメダメ家庭というものは、あのような行動を取っているものです。
独りよがりの理屈で、クレームをぶつけるわけ。
平気で約束を反故にする。
そして、それを自分の被害者意識で正当化するわけ。

ダメダメ家庭出身の方は、確かにうまく行かないことが多い。だからといって、独りよがりの行動を取ると、益々周囲からは相手にされなくなるものでしょ?
日本でも育ちの悪い人・・・別の言い方をすればダメダメ家庭出身者は往々にしてあんな行動を取っているものでしょ?ダメダメ家庭出身者であることは、本人にしてみればどうしようもないことですが、それを自覚して少しずつでもマトモになっていくしかないわけ。
そうでないと、まさにスパイラル的に悪くなるだけなんですね。自分の決めた約束を守るくらいは誰にでもできることでしょ?

折角中国人が、身をもって、教えてくれているのだから、ありがたく参考にさせていただくことが重要でしょ?
R.10/8/25