トップページに戻る | 配信日分類の総目次に戻る |
カテゴリー分類の総目次に戻る | タイトル50音分類の総目次へ |
カテゴリー | ダメダメ家庭が持っている発想 |
配信日 | 04年3月10日 (10年12月2日 記述を追加) |
タイトル | 値踏みされる意識 (結婚前の挨拶) |
このメールマガジンにおいて何回も書いていますが、ダメダメ家庭で育った子供は結婚の失敗に陥りやすい。何と言っても、一番頻繁に見ている夫婦である自分の親たちが見本に値するものではありませんからね。 適切な見本がないがゆえに、結婚する際に適切な相手を選択したり、その後において夫婦関係を運営するのが、どうしても難しいわけ。 また、これも何回も書いていますが、家庭内暴力(ドメスティック・ヴァイオレンス)の問題でも、本来なら、まずもって、そのような男と結婚しないようにするのが一番重要なことでしょ? 妻に暴力を振るっている夫なんて、世の中のほんの少数なんだから・・・ どうして、そんなオトコと結婚しちゃったの? 大体において、娘の結婚前に、その女性の実家は何をやっていたの? 結婚前に相手の男と会って、娘の親として話し合いを持たなかったの? その男をどのように評価したの? そのような男との結婚をなぜに許可したの? 勿論のこと、ダメダメ家庭の親も自分の娘が結婚する際に、結婚相手の男と話の場を持ったことでしょう。また、常識的には結婚相手の実家の親とも話をする機会を持ちますよね? いくらダメダメ家庭の親でもそれくらいはしますよね? しかし、ダメダメ家庭のダメダメなところは、その時の心理状況なんですね。 まずもって、ダメダメ家庭は自分の娘の幸福なんてあまり考えていない場合が多い。 娘の結婚相手との話し合いと言っても、形だけということが多いわけです。 「まあ、世間的に、とりあえずは相手との話し合いの場を持たないと・・・」それくらいの感覚なんですね。 別の言い方をすると、「そうやるのが、ふつうだから、しょうがないから、そんな手順を踏んでおかないと・・・」それくらいの感覚。 「この男はオレの娘を幸せに出来るだろうか?」なんて問題意識を持ちながら話し合いに臨んでいないことが多いわけ。 これでは、自分の娘の結婚の失敗も起こってしまうでしょ? ダメダメ家庭の親にも、一応は、娘の幸福を考えている親もいます。しかし、娘の結婚相手と会談する際の気持ちがマトモ家庭とは違っているわけです。 ダメダメ家庭では、そのようなシチュエーションでは、どうしても「値踏みされている」という意識に陥りがちです。 「相手の男が自分の娘にふさわしい男だろうか?幸福にできるだろうか?」と、相手を値踏みする意識ではなくて、「自分たちの家庭は相手にどう映るんだろうか?」「マズイ点を指摘してくるんじゃないかな?」と言った感じで、相手から値踏みされている感覚なんですね。 まあ、よく言いと「娘が恥をかかないように、なんとかして、この場をしのがないと・・・」という発想になっているわけ。 そのような会談で「相手の資質や力量を見定める。」のではなく、「いかに自分たちがヘマをしでかさないか?」「マズイ点がバレないようにするのか?」そのあたりが注意点になってしまっているわけです。 相手を上から見下ろすのではなく、びくびくと見上げる状態に近い。 だから相手の男性やその実家について突っ込んだ話ができない。 まあ、当人自身が「脛に傷持つ」気持ちなんですね。 当たり障りのない会話で、無事終了すればそれでOKと思っている。 それこそ、相手の実家について事細かに聞いたら、相手側も逆に自分たちの家庭について聞いてきますよね? そうなると柔道で言うと「返し技で一本!」となってしまう。 自分の側の家庭問題には触れたくない・・・そのような状態では相手の家庭問題なんて聞けるわけがありませんよ。 それに実家の問題だけではありません。相手の男の仕事とか会社での位置づけも評価できない。ダメダメ家庭は世間との接触が多くないので、社会一般の問題について評価できるだけの社会的知識がないわけです。 また、前回配信の文章において「ダメダメ家庭は趣味を持つことが少ない。」というお題で書きましたが、そのように親が趣味を持たない人間だったら、相手の趣味について尋ねることはできないでしょ?もし、自分が相手に尋ねて、相手から回答があったとしても、「あっ、そう?」で終わっちゃうでしょ?趣味そのものには人によるヴァリエーションはあるでしょうが、趣味との向き合い方は、人によってそれほど変わるものではないでしょ?しかし、聞く側に趣味がないんだから、やり取りにはならないわけ。 「お〜、○○君、キミの趣味はなんだね?ボクは△△が好きでね〜、今度一緒にやらないか?」なんてやり取りすらできないんだから、そんな中でどうやって相手側の品定めをするの? 女性の実家が、娘の結婚相手の人となりを判断できない状態なんだから、そりゃ、後になって、色々と問題もおきますよ。 ましてやダメダメ家庭では人付き合いもあまりない。 多くの人と接した経験があった上で、相手を判断することができないわけ。かと言って、頼りになる相談相手もいない。 相談相手に尋ねることといったら、それこそ「自分たちがもうすぐご挨拶する相手に対して、自分たちのヘマをさらさない方法」になってしまう。 自分の娘が結婚するような時くらいは、相手の男やその実家を値踏みできないと、子供にはツライですよね?それができるがゆえに、保護者であり年長者といえるわけでしょ? しかし、そのためにはやっぱり普段からの準備もいるわけで・・・ そのような準備をしていないのがダメダメ家庭というわけ。 準備と言っても、話し合いの技術なり、最低限の話のネタがあればいいだけ。しかし、それすらないのがダメダメ家庭というもの。 娘の結婚相手の男性との話し合いや、男性の実家との話し合いの後になって、「あ〜、無事に済んでよかったぁ・・・」と、ホっと胸をなでおろす。 しかし、無事に済んだだけでは意味ないわけで・・・ 無事に済んだと言っても、親である自分たちがヘマをしなかったというだけなんですね。相手側の「夫としての資質」を見極めたとは言えない状態で終了しているわけです。 親の方はこれでおしまいなんでしょうが、子供の結婚生活はこれからでしょ? 結局は相手のことを何もわからない状態で無事に終了となってしまう。 「相手に対してヘマを見せなかったからヨカッタ。」と思ってしまうくらいの人なんだから、値踏みして来る相手は、どうしても心理的にプレッシャーとなってしまう。 これが些細なおしゃべりの場だったら、それでいいわけですが、結婚のような場だったら、その前段階で、お互いの家庭が値踏みし合うのが当然でしょ? しかし、値踏みされること自体に恐怖を感じ、だからこそ、「アノ家庭の連中だったら、ウチのダメな点に文句を言ってこないだろうから、ウチとちょうどいいや!」なんて喜んでいるのがダメダメ家庭の親というもの。そんなことだから、結局は、ダメダメ同士がくっつくことになってしまうのも当然。 お互いの家庭が、周囲を伺ってビクビクしているような家庭ということだから、そんな家庭の人は、当然のこととして、当事者意識があるわけではなく、ただ、「人に合わせている」だけの日々。 だからこそ、何も達成したものがなく、自信がなく、人からの評価が気になってしまい、相手から値踏みされている感覚がますます大きくなってしまう。 そんな人たちは、何も達成したものがないが故に、「上手くいかない」理由というか犯人を作りたがる。 これでは、ドメスティック・ヴァイオレンスや離婚になってしまうのも、いたし方がないでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 バックナンバーが増えてきたので、サイトに収録してあるのは2ページに分けようかな?と思っています。 これからもドンドン増えていくでしょうし・・・ |
|
R.10/12/2 |