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カテゴリー ダメダメ家庭の会話の雰囲気
配信日 05年5月13日 (10年6月24日 記述を追加)
タイトル 皮肉が通じない
「ダメダメ家庭では当事者意識がなく、被害者意識だけがある。」って、いつものテンプレートからの書き出しですが・・・

当事者意識がないので、そもそも自分の目標を持っていない。だから「物事を自分自身の力でやっていこう!」なんて思っていない。だからトラブルがあっても、「そんなことは、自分とは関係ないこと!」と鷹揚としたもの。

上手く行っていない事態になっていても、「それは誰か別の人の問題でしょ?」と、全く我関せずなんですね。
だから当然のこととして、周囲からの指摘なども、「自分とは関係ない。」と思ってしまうわけ。

「ここを直した方がいいんじゃないの?」なんて言われても、「そうねぇ・・・」と、ゆったりしたもの。その言葉の宛先に「アナタ」とかの目的語が入っていない物言いだと、自分のこととは考えないわけ。
さすがに直接的に言われると、それが自分のことだとはわかりますが、間接的に言われた場合には、自分自身とは全く無縁だと思ってしまうんですね。

それこそ、
「グチっぽい人って、イヤねぇ・・・一緒にいるとうんざりするわ!」なんて言われても、『そうよねぇ・・・、私も母のグチにはうんざりしたものよ!朝から晩までグチグチと・・・とにもかくにもグチなんだもの。私の子供もそれに似たのか、グチが多くてイヤになってしまう。グチばっかり言っていないで、自分のやるべきことをちゃんとやりなさい!って子供にはいつも言っているんだけど、ホント、ダメねぇ・・・大体、私が子供の頃は・・・』
と、こんな調子。

せめて『そうよねぇ、私もわかっているけど、ついグチってしまう。自分が情けないわ!』と、自分で自覚があるのなら、まだ問題は少ないわけですが、当事者意識がなく被害者意識だけがあるので、周囲からの間接的な注意をされても、自分に向けたものとは思わないわけ。

もともとダメダメ家庭の人間は「人の気持ちが分からない」人が多い。
とりあえず、「人に合わせて」生きているだけ。音響的なり視覚的に、人に合わせていても、やり取りの相手の心情までは理解していない。
強圧的な親の元で育ったので、自分の感情を抑圧することが習慣となっている。
自分の感情を抑圧しているんだから、相手の感情もわかりませんよ。
だから、当然のこととして皮肉を発するにいたった人物の心情は認識できない。

心情は認識できないからと言って、言葉というかロジックにはそれなりに反応したりする。
だから、「アンタ、グチっぽいわよ!もういい加減にしてよ!」などと直接的に言われると、逆上したりするわけ。
それこそ「私がこんな風になったのは全部○○のせいだ!」と責任転嫁するだけ。

間接的に言うと、知らん顔。直接的に言うと、逆上。
当事者意識のないダメダメ人間には、何とも言いようがないわけ。

そんな人間が運営している家庭は、どんどんとダメダメが進行して行くことになる。
そんな兆候を周囲の人間は危惧しても、当事者意識のないダメダメ人間は、悠然たる調子。
その悠然とした様子に、周囲は途方に暮れるだけ。

おまけに、ダメダメ家庭の人間は、信頼と好意の区別がつかない。
信頼と好意の区別がつかないというよりも、信頼というものが心理的に理解できないわけ。
人の気持ちがわからない分だけ、「好き」「嫌い」という言葉で示される表象的な感情にこだわってしまう。
だから、やり取りにおいても、「相手から自分が嫌われているかも?」となると、かなり過剰に反応することになる。しかし、信頼を得ていないという点については、指摘しても、まさに素通りとなってしまうわけ。

それこそ、「えっ?ワタシは、アンタのことを、別にキライじゃないんだよ。ただ、ちょっと警戒しているだけで・・・」なんて物言いをしても、まったくの無頓着だったりする。
ヘタをすれば「ふーん・・・じゃあ、ヨカッタわ!」と喜んだりするくらい。
本来は、「好き」とか「嫌い」とかの感情の問題よりも、「アナタを警戒している。」との言葉の方が重いものでしょ?
しかし、信頼というものを認識できないダメダメ人間は、「警戒」という言葉よりも「好き」とか「嫌い」という感情面を表した言葉に反応するわけ。

そんな人に対して皮肉が通じるわけがないじゃないの?

オマケにその手の「信頼というものを理解できない」ダメダメ人間は、注意や皮肉を受けて謝罪をする段になっても、トンチンカン。
「アナタを不快にさせたのなら、謝る。」「こうなってしまったのは、全部○○のせいだ!」「だからワタシは悪くない!」と、失った好意をリカバリーすることを向いた謝罪となる。
だから、結局は、また同じトラブルを繰り返すことになってしまう。

周囲が間接的に注意したり、あるいは皮肉を言っても、全く我関せずって人が、結構いたりするでしょ?
当事者意識がなく、被害者意識だけがあると、人からの注意や皮肉も全く効果がないわけです。しかし、問題を起こすのは、このような当事者意識のない親の家庭でしょ?

マトモ家庭と同じやり方で、ダメダメ家庭の問題が解決するものではないわけ。中途半端な干渉は、ダメダメ家庭の被害者意識を増幅させ、その、とばっちりが子供に向かってしまうだけなんですね

(終了)
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発信後記

イラクで襲撃された外人部隊出身の日本人ですが、まちがいなくダメダメ家庭出身ですね。
本人はそれを自覚して、家庭から遠いところで自分の人生を見つけたわけでしょう。
かつてフランスの俳優のアラン・ドロンは、志願兵としてインドシナに赴いたことについて「マトモな家庭の出身者がそんなことするわけがない。」って言っていました。

アラン・ドロンは自分の「売り」のために誇張した面はあるでしょうが、マトモ家庭の出身者が外人部隊なんか入隊しませんよ。
逆に言うと、ダメダメ家庭出身の人間が、自分自身を見つめなおすことができる場所としては、外人部隊のような場所も有効といえるんでしょうね。みんなお仲間だし、オウムのようなカルト宗教よりも、役にも立ちますしね。


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R.10/6/24