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カテゴリー | 子供にすがるダメダメな親 | |
配信日 | 05年9月16日 | |
タイトル | 相手をしてくれるのは、自分の子供だけ | |
子育てを放棄(ネグレクト)している親が、児童相談所に保護されている自分の子供を、暴力的な方法で実力をもって取り返そうとする・・・そんな報道がありました。 そんな報道は、たびたびあるでしょ? しかし、その報道に対して、マトモ家庭出身の人だったら「???」ですよね? ネグレクトしている子供が児童相談所に入っていれば、安心してネグレクトできるでしょ? 便秘が解消したように、お腹をポンポンっと叩いて、「あ〜スッキリした!」とでも言っていればいいじゃないの? どうせ、児童相談所から取り返しても、やっぱりネグレクトするわけですからね。 しかし、ダメダメ家庭の世界は、そんな当たり前の発想では理解できないわけ。 ダメダメ家庭がネグレクトしているのは、「子供を育てること」であって、「子供にグチを言うこと」は、決してネグレクトしているわけではないんですね。 「あ〜あ、疲れた、疲れた・・・子育ては疲れるなぁ・・・」 「一体、誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!」 「オイ!ちゃんと聞いているのか!オマエのために言ってやっているんだぞ!」 こんな調子。 「一体、誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!」 と子供にグチるためには、子供が必要でしょ? グチの原因としても、そして、グチの対象としても必要ですよ。 当然のこととして、子供を取り返そうとしますよ。 それに、一体全体、そんなにグチっぽい人と、誰が話をしたがるの? 結局は、自分の子供しか相手になってくれないわけでしょ? やっぱり子供が必要なんですね。 子育てをネグレクトするような親だからこそ、子供が必要なんです。 そんなものでしょ? まあ、児童相談所マターになるくらいの極端なケースもあるでしょう。 しかし、そこまで極端ではなくても、多くのダメダメ家庭は往々にしてそんな傾向を持っているわけです。 子供を育てることではなく、子供と一緒にいることに関心があったりするものです。 一緒に居さえすれば、子供が一人前にならなくてもいい・・・端的に言ってしまうと、そんな傾向があるんですね。 児童相談所マターになれば、誰にでもその親のダメダメ振りはわかるものです。 問題は、もっと小さなダメダメのケースです。小さなケースだと、ヘタをすれば「子供を一人前にする意欲がない」ダメダメな親が同情を受けたりするんですね。 私個人がよく見かけるのは、離婚して子供を育てている女性のケースです。 いわゆるシングルマザーでのケースです。 その手の人は、本気になって、子供を一人前にしようと思っていないケースが結構あったりするわけ。まあ、子供が一人前になって自分の元を離れていってしまうのが怖いんでしょうね。 その手の女性は、往々にして、離婚した男性から養育費を受け取っていなかったりするわけ。このようなことを書くと、ボランティアや市民運動などをやっている正論オバンからこんな反論があったりするものです。 「悪いのはオトコの方だ!オトコの方が決められた養育費を払わないんだ!」 確かにそのようなケースもあります。 まあ、どうしようもないオトコのケースですね。 しかし、ここで考えて見てください。 自分の子供に支払うことを取り決めた養育費すら払わないようなオトコって、どんな人なの?勿論そんなサイテーのオトコだから離婚したんだ!・・・それはそうでしょう。しかし、ではそのオトコは結婚前はマトモだったの?約束を守る人だったの?頼りになる人だったとでも言うの? 離婚した後での子供の養育費も支払わないようなオトコって、サイテーの人間でしょ?そんなオトコは結婚前だって相当のダメダメなんですね? たまに経験するでしょ? 「えっ?あのオトコが結婚しちゃったの?あんないい加減なダメダメなオトコがねぇ・・・相手の女性って一体全体どんな人なんだろう?よっぽどの女性なんでしょうねぇ・・・こりゃ、スグに離婚だねっ!」 そんなやり取りって、あったりするでしょ? つまり、離婚した後で、養育費を払わないようなオトコと結婚する女性も大問題なんですね。単なるお互いの相性の問題ではないわけでしょ?それだけ「人を見る目」が皆無ということでしょ?そんな女性は、尚のこと、子供を育てる資格なんてありませんよ。 それだけ「人を見る目がない」わけですから、また、いい加減なオトコと結婚して、お約束の「義父による虐待」事件になっちゃうわけ。 「あの人は決められた養育費を払ってくれない!なんてヒドイ人なんだ!」と、言っている時点で、別の解決方法が必要であるわけ。しかし、現実的には、そんな女性には中途半端なボランティアが現れて、そんな女性に同情してしまう。それでは、単なる問題の先送りにしかならないだけでなく、もっと悪い結果につながっていくものなんですね。 現実のカタギのオトコは、たとえ離婚しても、養育費くらいは払うものです。だって、女性との相性の問題と、「子供への養育」という人間としての義務に関わる問題は別物でしょ? 払っていないケースは、むしろ子供を養育している、かつての妻が要求しないケースです。 まあ、キライになって離婚したのだから、意地でもお金をもらいたくない・・・それは人間の心理として当然でしょう。しかし、離婚は親の事情であって、子供の事情ではないでしょ?子供には、人並み以上の金銭的余裕が必要でしょ?ただでさえ片親しかいないわけですから、せめてお金くらいはね。 マトモに社会生活を送っているオトコは、かつての妻から要求があれば、養育費くらいは払いますよ。要求されても払わないようなオトコだったら、それこそ、そんなオトコと結婚した女性も常軌を逸してダメダメということ。 オトコだって、自分の子供への養育費をケチるオトコなんて評判が立ってしまったら、その後の社会生活なんてできませんよ。カタギの世界では生きていけませんって・・・ そんなオトコは、まずもって周囲の男性から、全く信用されなくなるわけでしょ?その後は、どうやって生活していくの? だから現実的には、ちゃんとした手続きの上で要求されれば支払うものなんですね。そんな手続きも進められないような母親だったら、子育てをする能力がないということです。 だから現実によくある例は、かつての夫に対して養育費を要求しないケースの方です。そもそも母親にその気がないわけ。まさに養育費の要求を「放棄」するわけ。 まだ、実家から十分な援助を受けられるのなら問題はないわけですが、そんなケースは稀。 だって、自分の娘にそんなサポートをする親だったら、結婚する前に、結婚相手について的確な見極めができますよ。つまり、スグに離婚するような結婚を放置した親も重症のダメダメなんですね。離婚した夫からの養育費もなく、実家からの援助もなく、結果的には、その家庭の中で「ウチはお金が足りない・・・」といつもグチるハメに・・・ そのグチが誰に向かうのか?それについては、火を見るより明らかでしょ? 子供を一人前にするには、お金がかかるでしょ?人並みの教育を受けさせてやれないということも一種のネグレクトですよね?お金なんて、かつての夫から取ることもできるのに、取ろうとしない。そして「ウチは金がない・・・」と子供にグチる。 かつての夫への意地があるのなら、それはそれで結構。そんな意地があるのなら、口が裂けても「ウチはお金がない!」なんて子供に言ってはダメでしょ? かつての夫からお金をもらったりすると、子供が「自分のモノ」ではなくなりますよね?法律的な親権云々の問題もありますし、苦労を共にしているという状況もある。自分だけが子供の面倒を見ている状態は、色々と都合がいいわけ。しかし、それで子供に十分な環境を整備できるの? 結局は、最初に例示したような、児童相談所に殴りこむ、真性のダメダメな親と程度問題だけの差しかないわけ。子供を育てるということより、グチの相手としての子供・・・そんな感じで捉えているわけです。 しかし、このような軽度のケースは、周囲の同情が集まってしまう分、余計にタチが悪いんですね。 ちなみに、シングルマザーそのものが悪いというわけではありませんヨ。 ハンディキャップを自覚した上で、「できることはちゃんとやる。」って、どんなことでも同じ。 お金なんて、かつての夫から取るのが一番合理的でしょ? その合理的で、合法的なことをやっても、困難やハンディキャップがあるわけですからね。 シングルマザーが悪いのではなく、「やれることをやる」姿勢の欠如が問題なわけ。お金の問題において一番簡単なのは、かつての夫であり、子供の父親から費用を得ることでしょ? しかし、以前に配信いたしましたが、ダメダメ家庭は往々にして、「難しいことから始める」傾向があります。外面を重視して、実質の改善がおざなりになるわけ。 子供の側は、直接的に母親に言ったりはしなくても、心の奥底で疑問に思っていたりするものなんですね。「どうして、父親からお金をもらわないんだろう?」「いつもグチっているお母さんは、何をしたいんだろう?」と、なんとなくの疑問に思っている。 しかし、子育ての苦労を後ろ姿で子供に語る親を見続けていて、そして、子供に対して色々とグチり続けている親と一緒にいるので、その疑問を抑え込んでしまう。しかし、その疑問が完全に顕在化してしまうと、もう収拾がつかなくなるわけです。 何回も書きますが、子供は親の離婚には罪はないわけですからね。 親権というものは、子供を育てる権利であって、子供にグチを言う権利ではないわけです。 (終了) *************************************************** 発信後記 今回の事例も、結構ポピュラーな事例です。 購読者さんにも該当される方もいらっしゃるかもしれません。別に責めているわけではありませんヨ。問題を顕在化させたいと思っているだけです。 だって、修正するのは早い方がラクですしね。本文中にも書きましたが、子供が完全にこの問題を意識したら、もう取り返しがつきません。 そういえば、長崎県で子供の事件がまたまた頻発しているそうですね。 長崎県でも、前回や前々回の事件を踏まえて改善への方策を取ればよかったのでしょうが、実質上は何もやっていないでしょ?まさに「難しいことから始める」の典型といえます。 子供の事件が起こったら、子供の話を聞くのが一番簡単で有効なのは言うまでもないことでしょ?そんな簡単なことをしないこと自体に、ダメダメのダメダメたる所以があるわけ。 今回の養育費の問題も同じですが、一番簡単なことが一番有効なんですね。 |
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R.10/11/22 |