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カテゴリー ダメダメ家庭は嘆き節がいっぱい!
配信日 05年1月19日 (11年1月11日 記述を追加)
タイトル 結婚生活のグチを子供に語る
家庭を運営していれば、その中にいる子供も、基本的に、将来は結婚して、自分の子供を作ったりすることが通常です。そうやって、遺伝子が続いていくことは、人間の問題ではなく、動物の本能の次元といえるくらいに当然のことといえるでしょう。
それが子供にとっての一般的な未来と言えるでしょう。まあ、ダメダメ家庭ご用達の言葉で言うと「ふ・つ・う」の将来ですね。
まあ、いくらダメダメ家庭でも、子供だったら、最初は、そう考えている。
しかし、ダメダメ家庭の親は、その結婚生活が「いかに不快なものであるか!」を自分の子供に丹念に聞かせたりするんですね。

結婚相手が自分とはフィットしなかった場合・・・スグに離婚すればいいのでしょうが、世間体や経済的な理由でそれもできない夫婦も多いでしょう。
というか、現実のダメダメ家庭においては、離婚したいとすら思っていない。
結婚生活を不快と思っていても、「じゃあ、自分としてはどうしたいのか?」という点については何も考えない。
ただ、結婚生活の「被害」を嘆いているだけ。そして、自分ひとりで嘆くならまだしも、その「被害」を子供に語って聞かせるわけです。
そして、嘆くという行為によって、「自分はかわいそうな被害者なんだ!」と自分自身に言い聞かせる儀式としているわけです。

と言うことで、子供の前で、自らの不幸な結婚生活について、嘆くことになる。
「お父さんは家事を全く手伝ってくれない。」
「あんな安い給料ではやっていけない!」
「ああ!あんな女と結婚するんじゃなかった!オレの人生は真っ暗だ!」
「結婚する時に、みんなは『あんなヤツとは、止めておけ!』と言っていたけど、本当だった。みんなの意見を聞いておけばよかった。」
「子育てだって、全く興味を持とうとしない。『いやなことは』みんな私に押し付ける。」 等々と延々と続くことになる。

子供を怒鳴りつけては、犯罪となったり、法律に抵触してしまいます。しかし、親自らが自分自身に向けて嘆きを並べるのは、全くの合法的な行為でしょ?
要は子供がそれを聞いてくれればいいだけ。
このあたりのことは、以前に配信した「イライラをぶつける」というお題でも書いております。

聞かされる側が対応しようもない悩みを聞かされてもどうしようもありません。そのような対処のしようがないグチを次々と並べられると、子供は大きいストレスを溜め込むことになりますよね?しかし、よりにもよって、自分の親が語る言葉だし、それが自分の目の前で繰り広げられているんだから、聞かないわけにはいかない。
それに聞かなかったら、グチを言っていた親は逆切れする。
「オイ!聞いているのか?オマエのために言ってやっているんだぞ!」

しっかし、じゃあ、親の結婚生活の不満を聞かされて、子供としては、いったいどうすればいいの?「オマエのために・・・」と言うのはいいとして、じゃあ、具体的にはどうすればいいの?

まあ、それこそ子供としては「結婚生活に疲れ果てた両親のためにがんばろう!」と思うこともあるかもしれません。しかし、家庭内でそんなに気を使っていたら、いくらなんでも持ちませんよね?ストレスが蓄積されるだけですよ。
こうなると、子供が何か問題を起こして両親をますます疲れ果てさせることになってしまう。
こうなると、ダメダメな親はグチがますます頻繁になる。
「ああ!いったい、どうしてこんなことに?」
「子供なんて作っても何もいいことはない!って言っていた人がいたけど、本当だったわ!」
「ホント、生きていても何もいいことはないわ!」
そんなグチがますます飛び交うような、救いようがない状態になってしまう。前に書きましたが、ダメダメがスパイラル進行するわけです。

結婚、あるいは夫婦という、「一般的に訪れる形式」が、何も喜びにもつながらない・・・と言うか、苦痛に満ちたものであることを身を持って語られ続けたら、子供はどうなってしまうの?だって、「ふ・つ・う」にしていたら、嘆きと涙の世界になってしまうだから、子供としても、色々と対処する必要があるでしょ?
子供だって「このままではいけない!」と色々と考えなくてはいけないでしょ?
そりゃ「悪いこと」もしますよ。それも「改善」への努力の一環なんですからね。

しかし、そのような子供の問題行動に接すると、ダメダメな親はますますグチを言う。
「あ〜あ、結婚しても何もいいこともないばかりか、子供を育てても面倒なことばかり!」

結婚生活の被害を語る人は、「どうしてそんな人と結婚したのか?」を全く考えない。
ただ、な〜んとなく、つまり、当人の主体的な判断もなしに結婚しただけ。
当人としては判断をしていないわけだから、逆に言うと、間違った判断をしていないことになる。
だから「わたしは悪くない!」と言って、自分を被害者の立ち位置においてしまう。

そんな人は、当然のこととして、何も主体的に判断することもなく、てきとうに妊娠してしまい、子供を持ってしまう。そして、「てきとう」に子供を育てる。
そして、「てきとう」に子育てをしているんだから、そんないい加減に育てられた子供の側からトラブルが顕在化する。
そうなると、今度は子育てに対するグチを子供にぶつける。
だって、結婚生活と同じように、何も考えないで子育てをしているんだから、その手の親は、子育てにおいては何も間違った判断をしていないわけです。だから、自身を純然たる被害者の地位においてしまう。
結婚生活について、子供に対してグチっている親は、子育てについても、自分の子供に対し子供にグチっているのは、当然のこと。

そんな環境で育った子供はどうなるの?結婚生活や子育てについての苦痛を、親から語られ続けた子供はどうなってしまうの?
自分なりに考えて、「自分は結婚しない。」「自分は子供なんて持たない。」と思えるのなら、まだしも、あるいは、「自分として、このようなことができるようになったら、その時点で自分も結婚し、子供を持つことを考えよう。」と、結婚する資格なり親になる資格を考えるのなら救いようがありますが、現実問題としては、親譲りの思考停止や判断停止で、「てきとう」に結婚してしまって、「てきとう」に子供を持ってしまう。
そんな家庭での子供は、幸福な将来イメージが見えないので、将来を見ないという対処を取ることになる。しかし、見ないんだから、実際にトラブルになってしまうのは当然のこと。

ふつうにならなきゃ!」と言うことで、いわゆる婚活に励むことはあっても、幸福な結婚生活の具体的なイメージがないまま。だから、家庭を持ち、維持していくにあたっての自身の資格なり相手の資格について何も考えない。
と言うか、別のところで文章をまとめておりますが、自身が何も考えないで済む状態を得ようとして、家庭という場に収まろうとする。

そして、結果的に、「あんな人と結婚するんじゃなかった・・・」「子供なんて作るんじゃなかった・・・」「ワタシの母も、結婚してもいいことはないって、ワタシに対してよく言っていてわ!」と子供の前にグチるようになってしまう。
まさに、子は親の鏡そのもの。

そうやってダメダメ家庭は連鎖していくわけです。
グチと言うは、被害感情であり、それは受け身の立ち位置ということ。
そこには当人の主体的な判断は存在しない。
だから、当人にしてみれば、自身の失敗ではなく、被害と認識している。
失敗なら自分なりに見直すこともするわけですが、被害とみなしているからこそ、何も考えないままで突っ走り、また同じようなことを繰り返す。

そうして、「あんな人と結婚するんじゃなかった・・・」「子供なんて作るんじゃなかった・・・」と親譲りで、当人自身も何回も使っているグチを繰り返すことになる。

こんな嘆き節を毎日聞かされて、「ワタシも将来は結婚したい!」と思うような子供だったら、それこそ精神異常者でしょう?
しかし、逆に言うと、そんな嘆き節が頻発しているがゆえに、そんな環境で育った子供は、何も考えないことが習慣化していて、何も考えないままで結婚し、子供を持ってしまう。
そして、やっぱりグチとなる。

ダメダメ家庭では「おはよう!」などの挨拶とか、お互いの名前などは、1週間のうちに一回も言わないことも珍しくはありません。しかしグチが絶えることはないんですね。

ふつうにしたがって・・・ということではなく、ゼロベースから自分のライフスタイルを新規に作っていかないと、ダメダメが連鎖するだけ。
しかし、何も考えないという処世術でダメダメ家庭を生き抜いてきた子供としては、その処世術のままで、突っ走りたい。だから、ゼロベースというか自身の原点に立ち返るようなことはしない。
と言うことで、認識や思考がゼロベースで突っ走り、何も考えずにできてしまう「なじみ」のやり方を繰り返し、そして「なじみ」のグチを繰り返すことになるわけです。

(終了)
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発信後記

大学試験のセンター試験ですが、教科書と同じ文章が出たり、問題が漏洩していたそう。
まあ、文部科学省も落ちるところまで落ちちゃいましたね。

もともと、官僚志望者でも優秀な人は文部科学省なんかに行くわけもないし・・・
そもそもそんなレヴェルなんだから、今更しょうがない。

ちなみに、教科書の文章と同じ文章が出題されたことについて、
「受験者に不公平感を与える。」んだそう。
「不公平」ではなく、「不公平感」なんだそう。
つまり受験者が「不公平だ!」と勝手に思っている、という認識なんですね。

結婚でもそうですが、間違いだったらせめて早く認めて、対応する必要があるでしょ?
自分のミスの責任を、受験者や子供に押し付けてはダメでしょ?
R.11/1/11