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カテゴリー ダメダメ家庭が子供に与えない情報,スキル
配信日 06年4月17日
タイトル 公衆道徳
「衣食足りて礼節を知る。」なんて言葉がありますよね?
まあ、「ものの豊かさを得たら、次には心の豊かさを得るようにしよう。」
そんな感じでしょうか?
往々にして有名な言葉というものは、当初の意味とは違ってしまうことも多いもの。
だから、この言葉も最初は違った意味だったかもしれません。
しかし、いつまでも「ものの豊かさ」だけを追求していてもしょうがない。やっぱり「心の豊かさ」を得るようにしないとね。

しかし、ダメダメ家庭というものは、まずもって「心が貧しい」わけ。だって、ダメダメ家庭は被害者意識がある。「自分たちはこの社会による被害者だ!」そのように自分たちを認識している。自分たちは「物が豊かではない。」人間である、つまり「衣食が足りていない。」人間と思っているわけ。そして、「衣食が足りてない」のだから「礼節を知る」必要はないとなる。そんな論理展開は、ある意味において、論理にはかなっていますよね?

しかし、度々書いていますが、そんな「心が豊か」ではない人間、「礼節を知らない」人間を信用するマトモな人間がいるわけもなく・・・マトモな人間から相手にされなくなったそんなダメダメ人間は、ますます「衣食が足りなく」なるわけです。ということで、ますます「心が貧しく」なってしまう。

「心が貧しい」、「礼節を知らない」人たちは「自分たちは、被害者の側なんだから社会のルールなどは守らなくてもいい。」と考えているものでしょ?つまり、その人の出身家庭は被害者意識が強いダメダメ家庭と見ることができるわけ。重要なことは本人が自覚するしかないわけです。

礼節を知らないと言うことは別の言葉で言うと、公衆道徳を知らない・・・あるいは無視するとも言えるでしょ?
公衆道徳と言っても、大げさに考える必要はありません。今だったらそれこそタバコのポイ捨てなどもそれにあたるでしょ?ちょっとした気遣いがあれば、みんなが気持ちよく暮らせるのだから、それくらいは配慮すればいいのでは?しかし、ダメな人間は、そんな気遣いをしない・・・それが公衆道徳の欠如というもの。まあ、ダメダメ人間にお約束といえる「ワタシが一番の被害者だ!」と思っているので、他人の被害などは無視するわけ。

これについて、実に典型的なシーンを見たことがあります。
5歳くらいの女の子と、その母親が駅前の商店街を歩いました。その女の子が困った顔をして母親に言う。「お母さん!おしっこしたい!」
まあ、これはよくあるシーン。
母親は『ガマンできないの?』
女の子「うーん・・漏れそう!」
こんな状況って、たまに起きたりしますよね?さあ、その母親はどう対応したでしょうか?

商店街にいるのだから、顔なじみのお店があれば、そのお店に連れて行くとか、
コンビニのようなところに連れて行くとか、
駅まで戻って、そこのトイレを利用するとか、
色々と考えられるでしょ?
さあ!その母親はどうしたのでしょうか?

なんともまあ!母親はその女の子に、道に立っている電信柱に向かっておしっこをさせちゃったんですね。『ここでしなさい!』というわけ。言っておきますが、駅前の商店街の中のことですよ。それに21世紀の話です。
確かに、コンビニなどでトイレを利用させてもらおうとしてもダメのことも多い。まあ、マニュアルがあったりするんでしょう。セキュリティ上の問題もありますからね。

しかし、マニュアルはマニュアルとしても、子供だったら対応が別でしょ?ちゃんとした身なりの人が頼めば、子供くらいは許可されるものじゃないの?その母親はどうしてそんな交渉すらしないの?あるいは、駅まで戻ってもいいわけでしょ?たかだか2,3分くらいなんだから、急いで戻って、駅で頼んでもいいわけでしょ?

もっと大きな疑問点は、「その女の子がどうして、そんなになるまで母親に言えなかったのか?」という点です。
尿意なんて、そんなに突然に襲ってくるものではないでしょ?余裕のある時に、対応していれば、そんな事態にならなくても済みますよ。勿論、その女の子の母親としても、そう思ったでしょう。
しかし、なぜ、その女の子はギリギリになるまで言わなかったの?

それって、まさに、「親に迷惑を掛けてはいけない!」という子供なりの考えでしょ?
「普段から子育てで苦労している親には、これ以上は手間を掛けさせたくない!」
子供としては、そう気を使っているわけ。だからギリギリまで粘ることになる。・・・しかし、だからこそ、事態が逼迫して、ますます親に手間を掛ける。
そんなものでしょ?
そうなると、その親はますます、『ワタシに手間を掛けさせるな!』と怒ることになる。となって、子供としてはますます、ギリギリになるまで粘る。
まさにスパイラル進行するわけ。

実例として挙げた女の子のおしっこの例でも、その母親がコンビニなどで掛け合ってくれるような人間だったら、そんな事態になる前に、ちゃんと母親に言いますよ。
逆説的ですが、そんなものでしょ?
その女の子は、自分の母親を信頼していないし、遠慮しているわけ。だから「自分ひとりで解決しなきゃ!」と思っているわけ。

その母親は普段から、『一体、誰のためにこんな苦労をしていると思っているんだ?!』と言っているんでしょうね。これでは子供としても、親に対して遠慮するでしょ?

ダメダメな親は常に被害者意識があり何事も自分が受けた被害と認識する。つまり子育てを自分が被った被害と思っている。そんな親は子供に公衆道徳なんて教えませんよ。
そんな親が言うのは『親に迷惑を掛けるな!』そんなことだけ。
だって、そんな親は子育て自体を迷惑と考えているわけですからね。それ以上の手間は掛けたくないわけ。

そんな親が自分の子供に対し、周囲の人への気配りを、つまり自分とは別の人間への迷惑について考えることを身を持って教えるわけがないでしょ?だって、そんな親は自分への迷惑を真っ先に考える人間なんですからね。
つまり子供の公衆道徳のレヴェルを見ることによって、親のレヴェルがわかるわけです。
まあ、何かあったりすると、よく言いますよね?
「親の顔が見てみたい。」って。

そんなに、自分の母親に遠慮しているその女の子は将来どうなっちゃうんでしょうか?
だって5歳の時点で、もう「親に迷惑を掛けないようにしよう!」って、気持ちがテンパっているるわけでしょ?
そんな女の子が、将来は、どんな男性と付き合って結婚するの?
あるいは、学校内でのトラブルにどう対応するの?

そんなに心理的に余裕がないんだから、それこそ、学校でイジメなどの事件に巻き込まれたり、あるいは結婚後にドメスティック・ヴァイオレンスになる可能性だって高いでしょ?そして、当然のこととして、状況がまだ深刻ではない段階では、実家には頼らない。だって、「親に迷惑を掛けられない。」わけですからね。

「ドメスティック・ヴァイオレンスをなくそう!」
なんて奇麗事を言っている人たちもいますが、もし、本気でそう思っているのなら、5歳の女の子の状態を見て、その時点で対処する必要があるわけです。早急にその女の子を家庭から保護し、親には強制的にも避妊手術を施す必要があるでしょ?
「同意もなしに、避妊手術なんて・・・イヌとかネコじゃああるまいし・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、その母親のやっていることって、イヌとどう違うの?電信柱におしっこをさせて・・・

そんなイヌのような母親は、当然のこととして、周囲のマトモな人間から相手にされない。そんな人間の相手をしてくれるのは、自分の子供だけ。そしてそんな人間ができることは、子供を作ることだけ

しかし、そんなイヌのような母親は、自分の子供をマトモな人間に育てることなんてできないでしょ?事件が起こってから対応するのではなく、事件が起こる前に対応しなくては、家庭問題なんて減りませんよ。
子供の持っている公衆道徳のレヴェルって、それを判断するのに、非常にわかりやすいわけです。

(終了)
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発信後記

またまた長崎県で事件があったそうですが・・・
弟からの暴行が直接の死因なのかは不明だとのことですが・・・

不思議なのは音。
ダメダメ家庭と音の問題は、そのうちにまとめてみたいと思っています。
今回だって、それなりの音が出たはずでしょ?
兄弟ケンカって、そんなに静かにやるものなの?
その家って、ケンカの声も聞こえないほどに広い家なの?
そんなに広い家なら、不快な人間と無理して顔を合わせる必要なんてありませんよ。

ケンカの声くらい聞こえたでしょ?
ある程度の音量になったら、ちょっとくらい様子を見てもいいじゃないの?それとも、いつもそんなにケンカしていたの?「ああ、またやっている!」このクチかな?よっぽどレギュラーな行為だったのかな?
それに一般的に兄弟ケンカで殴りあいはしないでしょ?組み合って引っかくとか、そっちじゃないの?殴り続けるなんて、兄弟ケンカの範疇を超えていますよ。

まあ、今回もダメダメ家庭の要素がテンコ盛りとなるんでしょうね。逆に言うと、周囲がマトモであったら、今回のような事件は起きないわけ。その家庭だけでなく、周囲も問題なんですね。
R.10/12/13