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カテゴリー | ダメダメ土曜講座(発想と視点編) | |
配信日 | 09年2月7日 | |
タイトル | 似て非なるもの | |
ダメダメ家庭の問題を考えるに際し、「似て非なるもの」に注意して考えると、そのダメダメが見えてくる・・・このメールマガジンでは、たびたびそのように書いています。 今回は、その点を総集編的にまとめてみることにいたします。 ちなみに、このマターについては、トピックス的にリストアップはしてあります。 そのリストで言及されているものを中心に、ちょっとした解説を加えて、「似て非なるもの」そのものの見方について、ここで考えて見ましょう。 1. 「学ぶ」と「考える」・・・ダメダメ家庭は当事者意識がない。だから自分で考えることはしない。ただ、「言われたこと」を学ぶことはするんですね。 2. 「学力」と「思考力」・・・学ぶことを積み重ねると、「学力」になりますし、「考える」ことを積み重ねると、「思考力」になる。日頃から自分で考えないダメダメ人間は学力はあっても、思考力がない。 3. 「おしゃべり」と「会話」・・・自分の考えを相手にわかりやすく伝え、相手の話から内容を聞き取る・・・それが会話でしょ?しかし、おしゃべりというものは、「なんとなく」言葉が飛び交っているだけ。結局は、相互理解にはつながらない。 4. 「協力して!」と「構って!」・・・当事者意識がないから、自分がしたいもの自体がないから「協力して!」とは言えない。ただ「ワタシに構って!」というだけ。 5. 「評価」と「判断」・・・人のやっていることを「評価」したりはしますが、自分の目的を達成するための「判断」はしない。結局は、「あーでもない!こーでもない!」と議論のための議論に終始するだけ。 6. 「被害者」と「当事者」・・・ダメダメ家庭の人間は、当事者意識がなく、真っ先に評価が来るので、被害者という言葉が大好き。自分は被害者であるという前提でしか物事を考えられない。 7. 「好意」と「信頼」・・・人から信頼されるために自分自身を律することはしない。ダメダメ人間は、周囲の人間に「ワタシを好いてよ!」と要求するだけ。 8. 「同情」と「配慮」・・・ダメダメな人は、困っている人に対し「お気の毒ねぇ・・・」と同情することはあっても、その人が「こうしたいから手伝って!」なんて言っても無視してしまう。あるいは、その人の希望を実現させるための配慮は何もしない。 9. 「回避」と「根絶」・・・ドメスティック・ヴァイオレンスなどでも、スグに根絶という言葉を使ったりする。だからといって、「少しずつでも減少させるためにはどうすればいいのか?」あるいは、「そのような事態を回避するためには、どんな点に注意すればいいのか?」そんな点は、まったく考えない。 多くの「似て非なるもの」の例を取り上げましたが、明確に傾向が出ているでしょ? ダメダメ人間は、「考えること」それ自体から逃避する傾向があるわけです。 あるいは、自分自身が直面している問題を認識すること自体から逃避する。 真っ先に「良いか?悪いのか?」「誰のせいなのか?」を決めてしまって、あとは議論のための議論をウダウダ。 「自分たちの前にはどんな問題があるのか?」そんな現状認識はやらず、他者を攻撃するだけ。 今回、取り上げました「似て非なるもの」ですが、日本語的には小さな違いであるがゆえに、文脈的にはどっちでもいい。じゃあ、どっちの言葉を使うのか? 最初に挙げた「考える」と「学ぶ」・・・たったそれだけの「違い」で、ダメダメなのか?マトモなのか?見えてきたりするもの。 そうして、自分で考えることから逃避して、言うのがこのセリフ。 「ワタシは悪くない!」 まあ、自分で考えて行動したわけではないんだから、「悪くない」と言えることは確か。 だって、何も判断していないわけですから、「間違った判断はしていない」と言えますからね。 しかし、自分で考えない人間は、ダメダメでしょ? 「似て非なるもの」から見てみると、一見似ていないように見える「悪くはない」と「ダメダメ」が、実は同一であることが見えてくるでしょ? (終了) *************************************************** 発信後記 上記のリストアップで、「評価」と「判断」の違いは、リンクのあて先がありません。 これについては、それに類似するものを載せようとも思いましたが、この問題については、今後、様々に触れようと考えておりますので、後でリンク先を設定しようと考えております。 ダメダメ人間が、真っ先に考えることは、自分が考えないで済む立場を獲得すること。 被害者という立場が、まさにそれでしょ? 考えないで済む立場を獲得してしまったら、「あとは、知〜らない!」と余裕シャクシャクとなってしまう。 被害者という立場は、自己逃避のダメダメ人間には、実に心休まるもの。 だからこそ、それを求めて繰り返すことになるわけ。 |
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R.11/1/3 |