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カテゴリー ダメダメ家庭の人からのメール
配信日 05年6月24日 (11年2月6日 記述を追加)
タイトル 逆上メール
このようなメールマガジンを発行しているので、やっぱり逆上メールをいただくことがあります。
前にも書いていますが、この手の逆上メールは意外にもありがたいもの。
ダメダメ家庭というものは、「会話不全の家庭」であって、問答無用の逆上メールはまさに会話不全の典型といえます。だから、格好のネタなんですね。

頭から湯気を出しながら書いているのが想像できる文章を読みながら、「うーん・・・いいねぇ・・・この怒り方っ!この怒り方はあの文章のあの箇所のエピソードにぴったりだ!今度のメールマガジンの文章で使おう。」、あるいは「このパターンの怒り方は、以前に書いたあの文章で記述してあったなぁ・・・」と思ってしまう。
もうこのメールマガジンも発行回数が250回を超えています。発行している私は別にプロの物書きでも何でもありませんが、発想そのものは物書きっぽくなってしまったようです。
まあ、チェーホフの「かもめ」という戯曲に登場する作家さんも、そんなことをやっていましたよね?

さて、「見たくもないものを、見せている。」面が強いこのメールマガジンでは、この手の逆上メールを多くいただくことが可能です。
そのおかげで、逆上メールにはそれなりに共通点があることに気がついてきました。
一般の購読者さんは、この手の逆上メールをいただくことは、中々ありえないことでしょうから、逆上メールの特徴をちょっと解説してみましょう。

まず、逆上メールは私の文章を読んだ後で、スグに出されるようです。タイムラグが小さいんですね。
以前にも書きましたが、逆上という状態は、「自分自身が考えることから逃避すること」であり、思考停止状態を達成することが、逆上メールを発信する無意識的な目的になっているわけです。自分で考えたくないから、さっさと文章にして送りつけて、それで解決としてしまう。文章を読みたくない、文章の内容について考えたくないからスグに返事を書くことになる。別の言い方をすると、熟慮するのが怖いので、返事が早いことになる。

被害感情をぶつけることにより、自分を被害者の立ち位置においてしまって、「ワタシは被害者の側なんだから、自分は何も対処しなくてもいい・・・」そのようにしてしまい、その案件から逃避し、忘れようとするわけです。とにもかくにも、相手に被害感情をぶつけることが目的であり、そして、被害感情をぶつけることで、「自分こそが被害者なんだ。」と自分に確認させる・・・それ自体が目的となるわけです。
文章としては推敲も何もされていないので、文言が乱雑なのは言うまでもありません。そんな乱雑な文章は読む以上に、書くこと自体が惨めで安っぽいと思うんですが・・・ネ?

まあ、「とにもかくにも考えたくない。」という心理になっているので、内容自体も低レヴェルなのは言うまでもないことです。たとえ「気に入らない」としても、だったらなおのこと、時間をかけて、もっとちゃんとした文章を書けばいいのに・・・ちょっと哀れに思ってしまいます。しかし、もっと哀れなのは、そんな「考えたくない」ことが主目的の文章を書いたりするような人間と同居している子供たちですよ。
こんな人と同居していたら、そりゃ、問題も起こしますよ。

あるいは、逆上してメールを送ってきた方の個人情報が分かるケースが多くあります。逆上しての「いやがらせ」メールは、意外にも、発信者の個人情報が判ったりすることが多いんですよ。それこそ住所、電話番号までが記載してある署名付のメールもありました。また、メールの発行者として表示されるところにはちゃんと漢字でフルネームもあったりする。あるいはメールアドレスも、WEBメールではなく、プロバイダが決めたちゃんとしたメールアドレスのことも多い。まあ、そこまで配慮するような人間でないということなんでしょうか?それとも、そこまで配慮する以前に、出しちゃったというわけでしょうね。
実は、この手のいやがらせメールの半分以上の割合で、送った人の電話番号まで分かってしまうレヴェルなんですよ。だって、ちゃんとしたメールアドレスでフルネームが分かったりするんですからね。

逆に「参考になりました。」というような励ましのメールを送られる方は、その点の配慮ができている。
個人情報が分からないようなWEBメールから送ってくる。
励ましのメールの方は、それなりに時間をかけて理路整然と書かれて、書いた人の個人情報にも配慮して送ってくる。
いやがらせメールは、時間をかけないで書くのはいいとして、スグに送信してしまうから自分の個人情報がバレバレの状態で送ってくる。
一般的には逆だと思っていたでしょ?実は私自身がビックリしたクチですよ。

私のメールマガジンはダメダメ家庭ということで、会話不全の家庭の具体的特徴を書いています。会話不全と言っても、音声的には言葉が飛び交ってはいる。ただ、そこには、相手の話を真摯に聞き」「自分の考えを相手にわかりやすく伝える」という発想がない。
まさに、そこを突かれて逆上してしまったのでしょうね。

別のところで書いていますが、この手の人間は、感情的に自分の被害を叫ぶ・・・つまり「悪態」と、客観的な形で異論を説明するという「反論」の区別がつかない。
それだけ、相手というものが見えていないわけです。
相手が見えていないので、自分の被害感情を「がなりたてる」ことしかできない。
しかし、支離滅裂な文章を受け取った側としては、「コイツ・・・アホか?」と思うだけなのは、それこそ小学生でも分かることでしょ?

私にいやがらせをしたいのなら、それはそれで結構ですよ。
しかし、折角いやがらせをするのなら、完膚なきまでに緻密な論旨の文章を作成して、この私をやり込めるくらいの決意を持って書いた方がいいでしょ?
そして自分自身の個人情報に注意する。
実は、そのような配慮が、ダメダメ家庭の問題の改善への第一歩なんですね。
やり取りに当たっては、相手の論旨をちゃんと理解し、自分自身を大切に扱うというコミュニケーションの基本を踏まえておくことが必要でしょ?
乱雑な文章を書くことは、何よりも自分自身を粗末に扱っていることでしょ?

私はたとえいやがらせをした人の電話番号が判っても何もしません。別にその人への配慮でも何でもなく、自分自身の尊厳のためです。
下等な人間に下等に応酬するのは、まさに下等。

ダメダメ人間は、「悪いのは全部○○のせいだ!」と自分を納得させて、平気で下等なことをしてしまう。その人自身に尊厳を持っていないし、それを意識しない。しかし、そんなことから脱却することが改善への第1歩でしょ?
勤務時間中に会社のパソコンから逆上メールを送ったりしたことがバレたら懲戒免職ですよ。そんなリスクを犯すより、家に帰ってじっくり反論の文章を考えればいいじゃないの?
そんな当たり前のことができない人が、マトモな子育てができるわけがないでしょ?
相手に対して異論を客観的に説明するのではなく、被害感情を連呼するだけの人間が親となり、子供を育てていたら、当然のこととして、自分の子供を虐待しますよ。
文章のスタイルをみれば、そんなことはスグに分かりますよ。

つまんない逆上メールを送りつけて満足している状態では改善なんてありえません。
何も私の文章に賛成する必要はないと思っています。むしろ私に対する完璧な反論の文章を作成するすることから、改善への道を出発する事だって可能だと思っています。
だって、相手に対して的確な反論ができるということは、会話をするにあたっての重要な資質なんですからね。
相手の考えの趣旨が分かった上で、自分の考えを相手に分かりやすく伝える・・・それが適切な反論というものでしょ?
しかし、ダメダメ人間は、被害感情を大仰に叫ぶ悪態どまり。
つまり、相手から合意を取るという肯定形のスタイルではなく、「逆らうものは許さない。」「イヤなものは見たくない。」という二重否定のスタイルになっている。

相手から合意を取るのではなく、異論を許さないというスタイルになっていて、自分を納得させればそれでいいという発想になっている。
そんな人が、誰かとコミュニケーションが取れるわけがありませんよ。
当然のこととして、自分の子供とも、コミュニケーションが取れていませんよ。
別のところでも書いていますが、この手の逆上メールを送って来る人は、まあ、自分の子供を虐待しているとか、それとも結婚した後で、離婚しているとかの状態になっている。
そんな家庭に育ったら、その子供だって、離婚とか虐待をしますよ。
だって、相手を踏まえたコミュニケーションができない家庭環境なんですからね。

まあ、結婚前にこの手の逆上メールを出すくらいなら、早めに結婚を取りやめた方がいいし、せめて子供を作るのはやめた方が、何よりも当人のため。
しかし、まさにコミュニケーション不全であるがゆえに、自分の支配下となる存在がほしく、子供をスグに作ってしまう。そして、子供しか相手になってくれず、その子供までダメにしてしまう。
こんな家庭環境に育って、相手を踏まえた上でのコミュニケーションをしていない人間は、それこそインターネットの掲示板に入り浸ってしまう。
あのような場において、この逆上メールの特徴が顕著に見られる書き込みがあったりするでしょ?
個人情報がバレバレになってしまう問題はともかく、タイムラグの小ささや、合意を取るのではなく、異論を許さないというスタイルなど、個人宛の逆上メールだろうが、インターネット上の公開の上での逆上だろうが、所詮は逆上であり、だからこそ感情的な悪態どまりの文言となってしまう。
そして、そんな姿は、その人の親もそんなものだったでしょ?

ちょっとした逆上メールで、その人の過去や未来も分かってしまうものなんですよ。
そして、その人の子供の将来も、分かることになってしまうものなんですね。

(終了)
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発信後記

ちなみに、本文中で「メールの署名」について触れています。
その「いやがらせ」メールを書かれた方が「故意に」署名をつけているのかもしれません。だって、住所等の個人情報がそこまであからさまですと、受け取った方は何もできませんからね。言わば「死中に活」を求めているのかな?
しかし、リスクが高すぎますよ。

しかし、もっとリスクが高いのは、「隠しているつもりでもバレバレ」というケース。受け取った人間が私なら、何もしませんが、悪用する人だって出てくる可能性も高いでしょ?
もっともその人だって、始終逆上しているわけではないんでしょう。まあ、一般的に読者を逆上させることができる文章というものは、滅多にありませんからね。

「バーカ!バーカ!お前の母さんデベソ!」と言われても逆上なんかしないでしょ?むしろそんな物言いをする人を哀れに思うだけでしょ?
逆上という状態に陥ること自体が、自分自身についての重要な情報なんですね。それだけその指摘が的を得ていたことがわかるわけ。
R.11/2/6