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カテゴリー | チェックポイント | |
配信日 | 04年1月28日 (10年3月12日に大規模に追加) | |
タイトル | 子供に食事をご馳走する | |
このメールマガジン「ダメダメ家庭の目次録」は週3回のペースで発行しています。今までの発行数は50を越えております。 発行している私もナニ?ですが、ご購読いただいている読者の方々にもお礼申し上げます。 さて、50回以上の発行ということは、週1回の発行のペースですと、1年間発行したことになります。 ということで今回はちょっと趣向を変えて総集編みたいなものにいたします。 別にネタが枯れたというわけではないのですが・・・(ほぼ書きあがっているけど、まだ発行していない文章が30ほどありますし、もっと下書き段階の文章も沢山ありますからネ)・・・まあ、連続テレビドラマの「お約束」を取り入れて、今までの内容を整理するのに有効ですしね。 と言っても、このメールマガジンは基本的には単発のネタですので、配信文章に一貫した流れはないのですが・・・ ということで、総集編を「ダメダメ家庭の見分け方」というスタイルでまとめてみたいと考えています。 もし、このメールマガジンをご購読されているマトモ家庭の方々がいらっしゃいましたら、「あの家庭はダメダメ家庭じゃないのかしら?」と疑問に思ったときに、判断の材料になるような感じでまとめてみます。 その総集編「ダメダメ家庭の見分け方」の第1弾は、「子供に食事をご馳走する編」です。 自分の子供が学校の友人を連れてきた。 折角だからその友人に食事でも出してあげる・・・と言ったシチュエーションです。 ダメダメ家庭の子供はどう反応するでしょうか? 1. やたら遠慮する。 ダメダメ家庭の子供はやたら遠慮いたします。「せっかくだから夕食でも食べていきなさいよ!」と申し出ると「ワーイ!」と喜んだりとか、素直に「ありがとう!」とかは言いません。 「いえいえ、結構です。」とか「家の人に怒られる。」とか言って遠慮してしまうんですね。 だって、人からの善意なんて縁がないのがダメダメ家庭。自分の親からだってそのような親切は無縁ですからね。ちょっと、たじろいでしまうわけです。 それに「ここで食事をご馳走になると、お返しをしなくてはならない。友人に食事を出すといっても、自分の家では食事は出してくれないだろうし・・・ヘタをすれば親から文句を言われちゃう。ああ、困ったなぁ・・・」となってしまう。 この友人宅で食事をご馳走になった後での、自分の家での「やり取り」を想定して気が滅入ってしまうんですね。 ということで、そもそも食事を辞退しようといたします。 うれしそうに「えっ!料理は何?」なんて、決して聞いたりはいたしません。 大人だったら、そんな遠慮も当然ですが、ダメダメ家庭では、小さな子供の頃から遠慮が身についてしまっている。そしてその遠慮の対象は、何よりも自分の親なんですね。 2. 歯並びが悪い この歯並びの問題については先日配信したばかりです。(後日、更に別の文章を配信) 歯並びの矯正は確かにお金がかかるものですが、何かの臓器移植手術とはケタ違いに安くできるものですしね。 勿論、ダメダメ家庭でも歯並びがいい場合もあるでしょうが、逆に歯並びの悪さを放置する親は確実にダメダメ家庭といえます。そもそも、歯並びの矯正もできない経済力では、子供を作ってはダメでしょ? 3. 箸(おはし)の使い方がヘタ 箸の使い方を教えるのなんてお金がかかるわけでもありませんし、時間もかかりませんよね? 30分くらい自分の子供の箸の使い方について、手を取って教えればすむ話。 ところがダメダメ家庭では、箸が上手に使えない子供に向かって「ちゃんと箸を使え!」と命令はしますが、手を取って教えることはしない。 結局、30分の手間を子供にかけるのがイヤなんですね。 たまたま上手に箸を使えるダメダメ家庭の子供はいるでしょうが、箸を使えない子供は確実にダメダメ家庭といえます。 4. 食べ物の話題が貧弱 日本や世界の歴史や、あるいは科学知識。このような書物から得られる知識は、ダメダメ家庭の子供でも習得することができます。ただ食べ物に関しては家庭の力量の効果が決定的になるわけ。 食べ物については実際に食べてみて、味わってみないと実感がわかないもの。 これが日本の歴史についてでしたら、どのみち自分の目で見ることはできませんし・・・ ということで、ダメダメ家庭の子供は食べ物に関する知識が大きく欠乏するわけです。 ヘンな話になりますが、世界の絵描きの名前はズラズラと列挙できても、料理の名前は列挙できない状態。 自分で食べたことがないこともありますが、そもそも食卓が嫌いなので、食事自体が嫌いになっているわけです。 だから「これ好き?」とか料理を指差して聞いてみても、「これ何なの?食べたことないからわからない。」と言われちゃうわけです。 あるいは、ちょっとした「付けあわせ」のようなもので、顕著に差がでたりするもの。 それこそ「てんぷら」に何を掛けるのか?あるいは、付け合せは何?とかの議論になったら、そんな話題には何も答えられないわけ。たとえば、お魚のサンマを食べるにせよ、そのサンマに何を合わせ、何を掛けたりするのか?そんな点から、その家庭が食卓を大切にしているのかがわかったりするもの。ポン酢だろうと、大根おろしだろうが、それぞれの家庭の流儀があるでしょうが、そもそも付け合せのようなものを考えない・・・それがダメダメ家庭。 なんとなく、エサを食べる・・・それがダメダメ家庭の食事風景というわけ。 5. 好きな料理が言えない 「アナタの好きな料理は何?」なんて、子供に向かってのポピュラーな質問ですよね? しかし、ダメダメ家庭の子供は、そんな素朴な質問に回答することが難しい。 そもそも食卓が嫌いなので、料理を味わって食べているわけではないんですね。 だから好きな料理なんて出てこない。 ダメダメ家庭の子供にしてみれば、食卓というものは「大過なく、平穏無事に終わればそれでよし!」と思っているわけですし・・・ だから周囲から「君の好きな料理は何?」と尋ねられると、ちょっと考え込むことになる。 結局はカップラーメンとかアイスクリームとかの一人で食べる料理?をあげてしまう。 そんな回答?を聞いた周囲の人は「好きな料理がアイスクリームって・・・おいおい!」となるものでしょ?しかし、ダメダメ家庭においては、好きな食べ物は何とかあっても、好きな料理はないわけ。食卓が壊れているので、食卓を思い出すのはイヤなんですね。 好きな料理ということで、まあ、たとえハンバーグとかカレーのような優等生的?な回答だったとしても、回答するまでに時間がかかったりするんですね。 本来はそんな自分の好きな料理くらい即答できるのがマトモ。だって家族での食事で「ワーイ!今日はハンバーグだ!ボクはハンバーグ大好き!」なんて会話がないことがスグわかるわけでしょ? 6. 昨日の料理が言えない。 ダメダメ家庭の子供は、そもそも食卓自体が嫌いなんですね。 だって、気を使いまくって大変。 嫌いなことはさっさと忘れたい。 ということで、昨日の夕食の献立を次の日に忘れているんですね。 ですから、「君の昨日の献立は?」というあまりにポピュラーな質問に対して、回答するのに時間がかかったりする。 記憶を手繰り寄せて・・・って、そのようなことをしないと献立が思い出せないわけ。 と、今回は6つのチェックポイントを挙げてみました。 今後とも適宜このような「判別法」といった形の総集編を発行していきたいと思っています。 「他の家庭がダメダメ家庭かどうか?」については、ちゃんと押さえておかないと後々面倒です。 ダメダメ家庭の子供には罪はないとしても、「不幸なものとの接触は避けよ!」というポルトガルのことわざもあるそうですし・・・ また企業の就職試験でダメダメ家庭の出身者をふるい落とすにも参考になるはずです。 知識は後で習得できますが、ダメダメ家庭で傷ついた心は元には戻りませんからね。 ペーパーテストや小論文をやるよりも、一緒に食事をして相手を観察した方が、情報は多く得られるわけです。 もちろんダメダメ家庭出身の人間自体に責任があるわけではありません。しかし、しょうがないよね。もちろん、その人にダメダメ家庭の出身であるという自覚があれば、上手な距離感を持てば、使いようがあるわけです。なんといっても、一般の人とは違った発想をするわけですから、それ相応の使い道もある。それに、その集団以外のダメダメ家庭の人間とのやり取りの際に、内部に「事情のわかった人」がいれば、対処の知恵が出てくることもあるでしょ?集団があまりに均質化してしまうと、トラブル対応ができなくなってしまう。マトモな論理以外のダメダメな論理になると、まったく理解不能になってしまうと、予防措置も、あるいは、初期段階での対応もできないわけ。ダメダメの論理がわかっているからこそ、チェックポイントなり注意点もわかることになる。 まさに「ダメダメも鋏も使いよう。」なんですね。 自覚のあるダメダメ家庭出身者であれば、結構役に立つわけ。 まあ、私の本来の希望としては、ダメダメ家庭がまだ軽症であるうちに、当局が介入することで被害を最小限に抑えるための判別法としても利用できるということなんですが・・・ 鈍感な大人は子供にフィジカルな傷跡でもないと、理解できませんからね。 というか・・・傷跡があってもわからない大人も多いようですが。 さて、上記の文章では6つの項目を挙げておりますが、ここで更に追加しておきましょう。 1. お菓子の話題が貧弱。 料理の話題が貧弱なのは、上に書いたとおりですが、お菓子となるともっと貧弱になってしまう。そもそも、来客などがないのがダメダメ家庭。だからお菓子も必要ない。それに、家族でお菓子を食べながら会話するということもない。 だからダメダメ家庭では、お菓子の話題が貧弱ですし、種類も知らないわけ。 2. 名前の由来を語れない。 「アナタの名前って、どんな意味なの?」「どんな意味でつけたの?」 そんな単純な質問に答えられないのがダメダメ家庭の子供。 ダメダメな親は、それこそ「てきとう」につけたり、普段使わない漢字を一生懸命に組み合わせて、自分の知性?を自画自賛するために、名前と言うシチュエーションを使ったりするだけ。 だから、子供は自分の名前の由来なんて知らないわけ。 3. 将来の夢を語れない。 それこそ、ダメダメ家庭の親は、「どうせオマエはロクでもない人間にしかならないぞ!さっさとあきらめるんだな!」と子供に言い放つ。子供の夢にサポートするどころではないわけ。そんな環境なんだから、ダメダメな子供は「この門より入るもの、希望を捨てよ!」の境地となっている。そんな状況なんだから、自分の将来の夢なんて何も言えませんよ。 「アナタは将来はどんなことをしたいの?」なんて質問に回答できない・・・それがダメダメ家庭の子供。 4. 家族イヴェントがない。 ダメダメ家庭ではイヴェントとは縁がない。何も家族そろっての海外旅行のような豪華なものでなくても、家族の誕生日を祝ったとか、あるいはお墓参りとか・・・そんなものの縁がないわけ。 だから当然のこととして写真もない。 ちょっとした家族イヴェントの話を聞いても、何も答えられない・・・それがダメダメ家庭の子供。 5.ペットの話題・・・ペットなんて経済的に役に立つものではない。だから、ペットがいると言うことは、その家庭が「役に立たない」ものを受け入れる心の余裕を表していたりするもの。まさに、食事におけるお菓子のようなもの。もちろん、諸般の事情でペットを飼えない家庭もいるでしょう。じゃあ、ペットについてどんな話ができるのか?「このようなペットを飼おうと頼んだけど、気管支の問題があって・・・」なら、まだ救いがありますが、「ペットなんてダメだ!と即座に言われた・・・」だったり、そもそも「ペットの話題なんて出たことがない。」という話だったら、その家庭から会話が喪失していることが見えてくるわけ。 6.祖父母の話題・・・一緒に同居していれば、祖父母の話題も簡単でしょう。たとえ同居していなくても、家族に会話があれば、祖父母の話題くらいは出るでしょ?家庭に会話がなければ、たとえ同居していても、祖父母の話ができないもの。「一緒に暮らしているお祖母さんのこと?うーん・・・」と言うだけなんですね。それどころか、同居していても名前や生年月日も知らない状態。マトモ家庭だったら、別居していても、名前くらいは知っているでしょ?祖父母の話題にどれだけ対応できるのかと言う点から、その家庭のダメダメも見えてくるわけ。 7.職業の話題・・・父親だって、自分の仕事の話くらいは、子供にするでしょ?だから自分親の仕事の内容が説明できない子供は、そもそもの会話の量が少ないこともわかるわけ。そんな子供に限って、政治の話題には強かったりする。つまり家庭内で「あの政治家のせいで、オレたちは・・・」なんてやり取りがあることがわかるわけ。ダメダメ家庭においては、「お父さんは、サラリーマン。」ということは言えても、それ以上は言えないし、そもそも知らないわけ。 8.今好きなことの話題・・・「今どんなことが好きなの?」こんな問い掛けって、会話の基本でしょ?好きなテレビ番組でもいいでしょうし、今やっている習い事でもいいでしょうし、ペットと遊ぶことでもいいでしょう。そのような問いかけに簡単に答えられないような子供は、普段はどんな会話をやっているの?そう考えると、そんな単純な質問って実に相手の家庭の会話の質と量がわかるわけ。 9.会話のタイミングが悪い。 会話慣れしていれば、話の中身以上に、会話のタイミングが適切なもの。 話を聞いてもらいやすい状況で発言することも自然にできる。 しかし、ダメダメ家庭においては、会話が成立していないので、会話のタイミングが相手の状況に即していないわけ。 10.落ち着きがない。 会話になれていなければ、当然のごとく緊張してしまう。それころ何かヘマをしでかしてはいけないとオドオドして視線が宙を浮いたりする。そんな姿がますます怪訝に見えて、周囲から「アナタは、話をちゃんと聞いているの?」と指摘が入ってしまう。 そんな指定によって、ますます緊張して、パニック状態。 11.自然な丁寧さ。 言葉使いなり、食器の扱い方なり・・・あらゆるものに対しての丁寧さが欠けている。 そもそも子供を丁寧に扱わないんだから、その子供が別のものを丁寧に扱うわけがないんですね。そして、そんな自分を自覚してしまうと、やたら過剰に丁寧になってしまってフランクなやり取りにならない。「らんぼう」と「くだけた感じ」の違いがわからず、必要以上に、形式的になってしまうわけ。 12.やたら「普通」という言葉を使う。 このメールマガジンで最初の頃に随分紹介いたしましたが、ダメダメ家庭でよく使われる言葉は「普通」というものです。「どんな家庭?」『普通の家庭』,「どんなお母さん?」『普通の人』 あらゆるシーンで普通という言葉が使われるんですね。 しかし、「じゃあ、『普通』ってどんなの?」と聞かれても答えられない。 なんとなく「普通」、あるいは強迫的に「普通」なんですね。 だから一般から遠い、ダメダメ家庭の人間ほど「普通」という言葉を使う。 逆説的ですが、そんなものです。まあ、それだけ「ふつう」というものを、外から見ているといえるわけ。 それに「ふつう」という言葉は思考停止に便利な言葉。 つまりその「ふつう」という言葉が頻発している状態だと、その家庭から思考がなくなっており、つまりあらゆる不都合を被害を捉える被害者意識が強いことが見えてくるわけ。 ちょっとした食事なり、ちょっと一緒にお茶をするだけでも、相手のダメダメっぷりはわかったりするもの。 逆に言うと、そんなチェックもせずに、一緒になってしまって、結果的に修羅場になってしまって、「どうしてこんなことに?!ああ!ワタシって、なんてかわいそうなの?!」と嘆くような人は同類なんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 大阪の悲惨な事件ですが・・・ あそこまで行ってしまうとダメダメ家庭どころではありませんし・・・ この場合、大阪の児童保護機関や学校に抗議の電話をかけて、スッキリするだけの人はむしろダメダメ家庭を作る人ですね。自分の身近に自分が役に立てる問題がないか?考えるのがマトモな人。 今回のお題は、そのような判断に役に立てると思います。 人間ができるのは、あそこまで行く前の段階です。 |
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R.10/3/12 |