トップページに戻る | 配信日分類の総目次に戻る | DV問題に関わるトピックスの目次へ |
カテゴリー分類の総目次に戻る | タイトル50音分類の総目次へ | リーダース・チョイスのトップに戻る |
二重否定的状況に関するトピックスの目次へ | 検索すると上位に来る文章 | |
カテゴリー | ダメダメ家庭の認定行動 | |
配信日 | 07年4月17日 (10年11月4日 記述を追加) | |
タイトル | つるしあげ | |
備考 | つるしあげは、「敵」という否定的な存在を、「攻撃する」というスタイルで二重否定的な状況といえます。 | |
ダメダメ家庭は被害者意識が強い。 この言葉は、もう、ホントにお約束ですよね? 自分が被害者として認められるためには、加害者の存在が必要。ということで、ダメダメ人間は、往々にして「犯人探し」をしているものです。誰かを犯人というか、自分への加害者として設定し、自分を被害者の立場に置くわけ。 「アイツが加害者なんだ!」→「オレはかわいそうな被害者なんだ!」 となるわけ。 その構図が個人の心情だけでなく、集団的に燃え上がったりすると、まさに集団ヒステリー状態になる。 この集団ヒステリーについては、以前に配信しております。 まあ、ちょっと前にあった中国などの反日暴動などがその典型ですよね?まあ、騒いでいた中国人のほとんどが、第2次大戦中に生きていた人ではなかったでしょ?日本による占領なんて、実際には知らないわけでしょ?中国では以前にも文化大革命があって、やっぱり集団ヒステリーが燃え上がっていました。 あるいは、インターネットの掲示板でも、集団ヒステリーはおなじみのもの。 集団ヒステリーは、ある種の被害者感情に基づいているわけですが、その被害者感情と対になる感情である、「犯人探し」に、より焦点をあてると、「つるし上げ」となります。 集団ヒステリーには、必ず、「つるし上げ」が見られたりするものですよね? それこそ中国での反日暴動では日本が、その前の文化大革命では、知識人たちが・・・「つるし上げられて」いました。誰が犯人なのかは問題ではなく、「とにもかくにも何かを犯人認定して、つるし上げたい!」そんな心情であるわけ。それには、むしろ自分自身が直面して『いない』マターであった方が都合がいい。これもダメダメにお約束である自己逃避の心理。 「つるし上げ」を行うことによって、誰かを犯人認定して、「コイツのせいで、うまく行かない!」だから「自分たちはかわいそうな被害者だ!」と言いたいわけ。しかし、たとえ誰かを「つるし上げた」としても、自分の希望が実現されるわけでもないことは言うまでもないでしょ?しかし、そもそもダメダメ人間は当事者意識がない。自分がやりたいこと自体がそもそもなかったりするわけ。 逆に言うと、「つるし上げ」をして喜んでいるような連中は、自分自身の「やりたいこと」がない人間ということになりますよね? それこそ、インターネットの掲示板でも、集団ヒステリーと「つるし上げ」は頻繁に見られるでしょ?誰かのブログなどを炎上させて喜んでいる人たちがいるでしょ?ブログの炎上って、つるし上げそのものでしょ?何でも「叩く」なんて言葉があるようですが・・・ 他者を「叩いて」も、当人にとって何が得になるの? しかし、当事者意識がなく、被害者意識だけがあるダメダメ人間は、自分の被害者意識を満足させるために加害者という存在がほしい。誰かを攻撃することで、そして、その攻撃に「報復」という意味づけを与えることで、自分を被害者の側だと設定する儀式としているわけ。 しかし、誰かを「叩いて」満足しているうちはダメダメから脱却なんてできるわけがない。むしろ被害者意識に安住し、泥沼が深まっていくだけ。 しかし、被害者認定がほしく、加害者という存在がほしいダメダメ人間は、「つるし上げ」を指導してくれる人がいたりすると、その人と一緒になって「つるし上げ」に参加して、自分の被害者意識を満足させることになる。 実に典型的だなぁ・・・なんて思わされたことがあります。 ドメスティック・ヴァイオレンス(DV)のレクチャーがあって、その講師の人が、まさにダメダメな人。会話不全と強い被害者意識に凝り固まっている。まさに絵に描いたようなボランティアだ! その講師がドメスティック・ヴァイオレンスの加害者の男性をつるし上げる集会を開催して大喜びしている。 そんな集会の映像を放映してウットリする始末。 映像的には、まるで中国の文化大革命の記録映像でも見ているかのようなシーンでした。 ダメダメの巣窟と言えるボランティアの連中の中でも、ドメスティック・ヴァイオレンス関連のボランティアは、特にダメダメが深刻のようです。ドメスティック・ヴァイオレンスにおいては被害者と加害者の外見的な構図が分かりやすいでしょ?だから自分で考えることから逃避し、単純な二項対立でしか物事を理解できない人間にはうってつけなんですね。 それに一緒にグチを言い合える被害者と、「悪いのは全部アイツのせいだ!」なんて指摘できる加害者がいる。それに、その「被害者vs加害者の構図」は、まあ、説明する必要がないもの。だからこそ、説明能力が低いダメダメ人間にも参加しやすい。だから、ドメスティック・ヴァイオレンスの現場は、ダメダメ人間には心休まる場所と言えるわけ。 それにドメスティック・ヴァイオレンスの「被害者」は、そもそもが「人を見る目のない」人でしょ?ボランティアの連中も、そんな「人を見る目がない」人だからこそ、この自分が相手になってもらえる・・・深層心理的にはそう思っているんですね。だから、そんな状況に吸い寄せられてしまう。 まあ、ドメスティック・ヴァイオレンスの「加害者」の男性を集団でつるし上げて喜んでいるのはいいとして・・・ それで、物事が改善するの? そもそも「被害者」の女性も、そんな男性とどうして結婚したのか?その点をちゃんと認識して後に生かさないと、同じことの繰り返しでしょ? 妻を殴るような男性をつるし上げるのはいいとして、家庭内でやる「つるし上げ」が、まさにドメスティック・ヴァイオレンスじゃないの? 「オマエのせいで・・・・オレは被害を受けた!」そんな感情から暴力を振るうわけでしょ? そんな男性を、今度は集団で「つるし上げ」。 あるいは、ドメスティック・ヴァイオレンスの関連で言うと、アメリカの俳優のトム・クルーズさんが、「ドメスティック・ヴァイオレンスに関しては、そのような状況を自ら求める女性もいる。」とかの発言をして、『善意』の女性団体から総攻撃を受けていたようです。しかし、気に入らない個人に対して、感情的な総攻撃をするような『善意』の人間が、家庭内でどんなことをしているの?ダメダメの世界って、被害者と加害者の区別にこだわりますが、逆に言うと、それだけ被害者も加害者もメンタル的に近いわけ。メンタル的に近いから、「違い」を何としても探さないといけない。 だからこそ、あら探し傾向が強く、聞く耳を持たない。 そして、自分が勝手に認定した犯人を、確定させるために、つるし上げ。 いやぁ・・・弱肉強食の世界だねぇ・・・ これって、アフリカの動物の食物連鎖の世界なの? それとも日本の暴力団同士の抗争なの? そもそも「つるし上げ」をして喜んでいるような人間と一緒になると、今度は、自分の側が「つるし上げ」られるハメになる。 インターネットの掲示板で他者を「叩いて」喜んでいるような連中は、そのうちフィジカルにも「叩かれる」ハメになる。 一緒になってグチを言い合って、「ああ!あの人はワタシのことをわかってくれる!」とか、一緒になって誰かをつるし上げて「ああ!この人と一緒にいると楽しい!」なんて喜んでいるのは勝手ですが、その後でどんな事態になるのか?そんなことは小学生でもわかることでしょ? しかし、ダメダメ家庭の人間は、抑圧的であり、自分で考えることはしない。 むしろ、自分で考えることに対して心理的な恐怖を持っている。 だから、誰かが自分たちの見解とちょっとでも違った見解を出してくると、逆上する。 今までとは別の考えなり視点がでてきたら、自分なりに考えて、合意するなり否定するなりすればいいだけなんですが、自分で考えることができないがゆえに、対処不能の事態に陥ってしまうわけ。だから、今までの見解とは違った見解が「出てくる」こと自体を否定するわけです。 それこそ、「偏見だ!」とか「色眼鏡で見ている!」とか、あるいは「ワタシたちを差別するのか?!」と大騒ぎ。 感情的に騒ぐことはあっても、従来からの自分たちの見解を、客観的なスタイルで部外者に対して説明することはできないし、そもそもそんな発想そのものがない。相手から合意を取るという発想そのものを持っていないわけ。 そんな集団は、客観的な説明をする代わりに、まさに「つるし上げ」行為で誰かを犯人認定し、犯人確定の儀式とするわけ。 そうして、「悪いのは全部コイツのせいだ!」と、自分たちで勝手に納得することになる。 そんな納得は、所詮は自分たちだけで納得しているだけなので、また別の見解が出てきたら、やっぱり逆上して、その見解をつるし上げることになる。 それこそ、市民団体とか、ボランティア団体とか、ある種の宗教団体とか、インターネットの掲示板の連中などは、いつもそんなことをやっているでしょ? 他者を叩くより、自分のやりたいことをやっていった方が、建設的じゃないの? しかし、ダメダメ人間は、そんな当たり前のことが出来ない。当事者意識がなく、自分を抑圧しているので、そもそもやりたいこと自体が存在しないわけ。だから、いらだちがたまるだけ。 ダメダメな人は、その「いらだち」の発散のためにやるのが、結局は「つるし上げ」くらいなんですね。 (終了) *************************************************** 発信後記 そういえば、中国というと、ちょっと前に「ワタシの前世は日本人」などと発言した台湾の女性タレントをつるし上げていたようですね。謝罪させて喜んでいたようです。 日本で、「ワタシの前世はフランス人」と言っても、まあ「アンタ・・・いい歳して恋に恋しているんじゃないよ!」と言われるのがオチ。あるいは、「ワタシの前世はアフリカ人。」なんて言ったら、まあ「前世というか、200万年前はそう言えるかも?」と言われるでしょうね。じゃあ「アタシの前世は中国人」と言ったら?あるいは、「ワタシの前世は朝鮮半島の人間」なんて言ったら?どう答えていいのか?ちょっと対応に困る。皆さんだったら、どう答えますか? まだ、「ワタシの前世はインド人」の方が対応がラクですよ。「へぇ・・・だからアンタはカレーが好きなの?」とでも言っておけばいいだけ。 集団で誰かをつるし上げているのは、それなりの高揚感があるのかもしれませんが・・・ まあ、そんな高揚感からは距離を置くようにする・・・それが、健全な発想ですし、安全な発想なんですね。 |
||
この「つるし上げ」を漢語にすると「糾弾」ということになります。糾弾については 09年3月6日 配信 『糾弾』でまとめてあります。 | ||
R.10/11/4 |