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カテゴリー ダメダメ家庭出身者のキャラクター
配信日 09年4月15日
タイトル かわいそうな人
ダメダメ家庭の人間は被害者意識が強い。それに自分で達成したいものや達成した成果もない。そんな人が周囲の人に要求するのは、「自分を『かわいそうな人』と認めてほしい!」
ダメダメ人間が、言いたいことはそれくらい。
それこそ、何年か前に中国で起こった反日デモの一員がそんなことを言っていました。

じゃあ、その「かわいそうな人」って、どんな人?重い病気に罹っているの?大きな自然災害にあったの?とんでもない被害を受けているの?それこそ北朝鮮に拉致された方のような不幸な境遇なの?
そんな歴然としたものだったら、デモをして大々的に主張する必要はないでしょ?

それに「かわいそうな人」と認めてもらったら、その後は、どうするの?
北朝鮮に拉致された方だったら、話は簡単でしょう。
「その人たちを、日本に返してよ!」
しかし、中国や日本のデモの連中は、「かわいそうな被害者」と認められた後での行動が明確ではありませんよね?
そもそも、それが明確だったら、最初からその目標を掲げるのがマトモ。
「ワタシはこれをやりたい!ただ、今の時点ではこんな障害がある。だからその障害をなんとかしてほしい!」
そんな要求だったら、周囲の人も応じやすい。

しかし、「かわいそうな人間」と認めても、次に来るのが「もっともっとかわいそう」と思ってほしい。それくらいでしょ?結局やることは同じ。
現実って、実際にそうでしょ?

「かわいそうな人間」と認めてもらった後ですることがない・・・のはいいとして、別の問題もありますよね?
人から「アナタはかわいそうな人間なのねぇ・・・」って言われる人って、どんな人?
上記のように、自然災害なり犯罪被害のような、その原因なり状況が明確なケースも当然のこととして存在します。

しかし、「かわいそうな人間」という言葉は侮蔑的に使われるケースもあるでしょ?
そんな言い方しかできないなんて・・・アンタって、かわいそうな人間なんだねぇ・・・」
「アンタは、そんな考え方なんだ・・・かわいそうな、お人だねぇ・・・」
そんな言葉って、結構ポピュラーでしょ?
そんなふうに「かわいそう」と認められたら、うれしいの?

だって、上記の「かわいそう」は、別の言い方をすると、「みじめ」に近いものでしょ?

しかし、ダメダメな人間は、「かわいそうなワタシ」としてしか自分を語れない。「自分は○○による被害者です。」それだけが自身の説明となっている。だから周囲の人間も、「まあ!なんてお気の毒なの!アナタはかわいそうな人だわ!」と言い出すような人間ばかりになってしまう。
「ワタシって、かわいそうなのよ!」
『そうね!アナタって、かわいそうな人よね!』
それがダメダメ家庭の周囲での会話。

自分が一番かわいそうな人間と思っているので、他者をかわいそうとは思わない。
むしろ、他者は自分より恵まれていると確信している
だから、他者に対して平気で迷惑をかけることになる。平気で迷惑をかける姿を見て、周囲の人は「あの人は・・・かわいそうな人だなぁ・・・」と、「呆れる」ことになる。

ギャグを書いているのでは?と思う方もいらっしゃるでしょうが、現実でもそうなっているでしょ?

ダメダメ人間は、好意と信頼の区別がつかない、と言うか信頼というものが理解できない。
だから、やり取りをしても、相手から好意を得ようと、ウソをついたり、情報を小出しにしたり、自分を大きくみせようとしたり、言い訳ばかりして、相手から不興を買ってしまい、念願していた「かわいそうな人」と、とうとう認められてしまう。
たとえ、フィーリング的には合わない人であっても、その人が信頼を念頭にしている人だったら、「気に入らないけど」「やる時はやるヤツ」と言われるもの。その手の人は「かわいそうな人」とは言われない・・・そんなものでしょ?

かわいそうな人とは、人から哀れみの感情を向けられること。それは現実的には同情というよりも、侮蔑に近い感情であることが多い。

その手の「かわいそうな人」は、何かというと来歴語りをするもの。
自分が「かわいそうな人間」であるという来歴を周囲に語るわけ。
それこそ以前に取り上げた陰謀史観などがその典型といえます。ユダヤ人の陰謀で・・・このボクはかわいそうな目に・・・なんてパターンはおなじみでしょ?ユダヤ人ばかりではなく、旧日本軍とか、あるいはもっと抽象化されて、時代とか政治とかによる被害者という論理を延々と語ることになるわけ。
あるいは、学術的な来歴のケースもあります。自分の子供は「○○症候群で・・・」などと語ることになる。

陰謀史観はともかく、学術的な来歴だと周囲にも通ってしまいやすい。それに実際にハンディはあるわけですからね。しかし、以前にも書きましたが、ダメダメ家庭の人間はハンディキャップと被害の区別がつかない。だからハンディによる影響を小さくするために語るのではなく、「ワタシがかわいそうな人間である。」と認めてほしいという発想で、「世の中には、○○症候群というものがあって・・・」と語るわけ。

まさに手を変え品を変え、その種の来歴が登場するものですよ。
○○だから・・・ワタシはこうなってしまった。
△△だから・・・ワタシはかわいそうな被害者なんだ!
▽▽だから・・・ワタシは悪くない
と、周囲に主張し、自分を納得させる
それはいいとして、じゃあ、アンタはどうしたいの?・・・本来はそういう話になるでしょ?ハンディキャップがあるにせよ、それと自分の希望との折り合いの話が重要でしょ?

画家のゴーギャンの言うように、「どこから来て、何で、どこに行くのか?」それが問題でしょ?
ダメダメ家庭の人間は、どこから来て・・・については、色々な来歴を語れても、「今はどんな状態で、どこに行くのか?」という現状認識なり将来設計が全然出てこないわけ。
逆に言うと、「ワタシはこんな理由でかわいそうなんだから、あとはアンタたちが考えてよ!」と丸投げされてしまう。

自分の来歴ばかりではなく、他人の来歴も大好き。
以前に書いたように、「彼らにも事情があって・・・」と他人の来歴を語ることになる。その種の人は、他者の来歴には共感しても、その人の将来への希望に対しては何もサポートしないもの。自分自身なり他人の現在や未来からは目を背け続ける。
だから、ますます来歴語りに精を出し、ますます「ワタシをかわいそうな人と認めてほしい!」と要求するわけ。

あるいは、その「自称かわいそうな人」は、周囲に対して「ワタシがどんなにかわいそうなのか、ワタシのかわりにアナタが説明してほしい!」と要求することもあります。
それこそユダヤ人による被害者という説明でもいいし、旧日本軍でもいいし、親による被害者という説明でもいい。
社会や政治による被害者とか時代による被害者でもいいわけ。

とにかく「かわいそう」な来歴がほしい。そしてその来歴を、自分の代わりに説明してもらって、自分で「ああ!ワタシって、やっぱりかわいそうな人間なんだわ!」「ワタシも何となく思っていたけど、まさにこの説明とおりよ!」と大喜び。

その手の「かわいそうな人」は、その手の人たち同士で盛り上がっていればその人たちの勝手ですが、そんなキャラではない人が、その手の自称「かわいそう」な人とやり取りすると、出てきたりするのは「悲しいね」という感想になります。
前にも書いておりますが、被害者としてしか自分を説明できない人間は、平気でウソを言ったりするもの。
それに、「自分をかわいそうな人間」と説明するために、やり取りしている相手に対して、通りのいい物言いをするので、言っていることが相互に矛盾してくるわけ。

そして、別の場所で、その「かわいそうな人」についての話題になったときに、「あの人は・・・こんな状況だと、あの人自身がワタシに対して言っていた。」『えっ?彼女は、こうだとボクには言っていたんだけどなぁ・・・』
「じゃあ、本当はどっちなんだ?」『どっちの人間に対してウソをついたんだろうか?』なんてやり取りが発生したりするもの。
そうして、その「かわいそうな人」の不在の場所で、「あの人も・・・なんか・・・悲しいね。」『ホント・・・かわいそうな人だよね。』と顔を見合わせることになる。

そんなやり取りをなさった方もいらっしゃるのでは?
かわいそうな人間のせいで、周囲の人間は悲しくなってしまうわけ。

「自分をかわいそうな人間と認めてほしい!」
ダメダメな人間は、周囲に対しそのように要求する。
しかし、要求の言葉そのものよりも、その主張のスタイルや行動によって、周囲の人から「アイツは・・・かわいそうな人間だよなぁ・・・」と思われているものでしょ?

(終了)
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発信後記

次回は、なんと配信800回目ということになります。
我ながらビックリですよ。
ちなみに、次回は、最近のアニメ作品を取り上げる予定です。
このメールマガジンで頻繁に言及している発想がテーマになっているので、それに関連して取り上げます。

あと、今回の本文中で、ゴーギャンの絵のタイトルを使っていますが、なんとその絵が日本に来るんだそう。名古屋と東京の美術館で展示されるようです。
お近くにお住まいの方は、ごらんになってみては?
R.10/12/21