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カテゴリー ダメダメ土曜講座(人物編)
配信日 09年2月14日
タイトル ヘザー・ミルズさん(元ビートルズのポール・マッカートニーの元夫人)
ダメダメ家庭の人間は、そのダメダメ振りゆえに、似ているもの。
そもそも現実から逃避しているんだから、逆に言うと、現実に即した多様性とは無縁になりますよ。
このことについては、このメールマガジンで頻繁に書いております。

今回は、そんな、いかにもダメダメ家庭的なメンタリティーを、存分に発揮している女性であるヘザー・ミルズさんを取り上げましょう。

元ビートルズのポール・マッカートニーさんと泥沼の離婚騒動で、話題になった女性です。
離婚して、結果的に、多額の賠償金を得たわけですが、その後もじっとしているわけではなく、方々でお騒がせをやっているそう。
まあ、日本で言うと、ちょっと前に、落語家の次女さんが、離婚とかで大騒ぎだったでしょ?それを、世界的なスケールにしたのがヘザー・ミルズさんと申し上げれば、皆さんにもイメージしやすいのでは?

今回は、彼女について語られている様々な言葉を取り上げ、そんな指摘が、このメールマガジンで言及してきたダメダメ家庭の人間の行動と、いかに共通しているか?
そんな点を見ていきましょう。


ミルズさんの周囲の人は、彼女について、「物事はいつもうまく行くものではない。しかし品位は保っていたいものだ。わめき続けていても何の役にも立たない」と少々辛口のコメントとのことですが、ダメダメ家庭の人間は、まさに「わめき続ける」つまり悪態愛好家になったりするもの。
悪態をつくことによって、「自分はかわいそうな被害者だ!」と自己確認をしているんですね。

そもそも、離婚における賠償金で大騒ぎする背景には、『ワタシはポール・マッカートニーと「結婚してやった!」』という上の立場からの意識があるわけです。
「このワタシがアンタなんかと、わざわざ結婚してやっているのよ!」
そんな被害者意識があるんですね。ダメダメ家庭の人間は、「○○してやった!」という物言いが多いもの。
結婚に当たって、もともと被害者意識があるので、何かあると、それが燃え上がることになるわけ。

そうやって、多額の賠償金を得ようとしたり、悪態を投げつけることによって、相手方を「敵認定する儀式」とし、「アイツが敵で、自分こそが被害者だ!」という関係性を、自分に確認することになる。
そして、自分を被害者として認定する儀式として、周囲からの「謝罪を得よう」と考える。

そうやって、「クレーマー」状態になり、「恨んで生きる」ことになる。
そんな人の周囲には、当然のこととして「味方が少ない」。
周囲にいるのは、一緒になって、クレームを叫ぶ同類ばかりになってしまって、「抑え役は不在」の状況。
彼女に対して多少同情的な人が現れても、彼女がそんな周囲に対して要求するのは、「ワタシがかわいそうな被害者だとわかってほしい!」それくらい。

さて、このミルズさんは、結婚する前は、地雷廃絶運動の「活動家」だったとのこと。
ポールさんも、そんな「高邁な理想を追求する姿」に「彼女は立派だなぁ・・・」と思ったのかも知れませんが、逆に言うと、彼女は思考力がなく、既存の「大義にすがる」必要があるわけです。

立派な大義によって、敵の存在を作ろうとしているわけです。
被害者意識が強い彼女にしてみれば「味方よりも敵が必要」であるというだけ。
その「敵」が、その折々によって、「地雷」になったり、ポール・マッカートニーになったりするだけ。周囲の人によると、「ミルズはいつもお金が足りないとこぼしていますが、それは見境なく使ってしまうからなのです。離婚成立以降、すでに1000万ポンドを使ってしまったようですが、いまだに自宅の改装は終わっていません。彼女は全く変わっていませんよ。彼女からすると、世界はみな敵に見えるようです」。

もちろん、彼女は、自分の将来を考えることからも逃避している。だから「お金の使い方」もメチャクチャ。
自己逃避であるがゆえに、他者の問題に首を突っ込むようになってしまう。
そもそも序列意識があるので、上からの立場で「恵んでアゲル」という立場がほしい。
何でも彼女は、今はヴェジタリアン・フーズを推進する活動をやっているそうですが、そのような動物の肉を食べることへの過剰反応は、「加害者認定への耐性の低さ」から来ている。
それだけ、自分自身を被害者としてしか説明できないわけ。自分が加害者であるという状態に耐えられない。
会話の能力がなく、被害者意識がないミルズさんは、他者へのコミュニケーションが命令だけ。だから「仕切りたがり」。

結局は、どんどんとドツボに嵌って行ってしまう。
このような「流れ」は、程度問題は別として、ダメダメ家庭出身者にはおなじみのパターンと言えます。
たとえば、以前には、このミルズさんの状況と実によく似ている「愛は霧のかなたに」という映画をとりあげております。アフリカでゴリラの保護をやっていた女性であるダイアン・フォッシーさんを描いた作品です。

ミルズさんについて、調べていくと、まさにこのメールマガジンのために行動してくれているような趣があって、非常にありがたい。今回言及したマター以外にもまだいっぱい該当項目があるようです。皆さんもちょっと練習問題として取り組んでみては?
まあ、そんな典型的なダメダメの末路がどうなってしまうのか?
これについてもお約束があるもの。

そもそも、ミルズさんが自分よりかなり年上の男性であるポール・マッカートニーさんと結婚したのは、お金のためではないでしょう。深層心理的には、父親への屈折した感情があったのでは?
いわば、ポールさんとの結婚は、「父親との和解」の心理につながっていて、結局は、父親とのトラブルが再発した・・・そう言えるわけです。父親との問題が解決していないままなんだから、父親の代理品とのトラブルが解決できるわけがありませんよ。
そのようなところは、どこの国でも女性運動の活動家などにも結構みられるものでしょ?

彼女の素っ頓狂な行動から、彼女の父親の、強圧的な姿がよくわかるものでしょ?
ミルズさんも、その点について、まずは自分でじっくり考えるのが先でしょう。しかし、そこから逃避するのがダメダメ人間。だからドッカーンと行ってしまう。

このようなことは、たびたび取り上げておりますがエーヒッリ・フロムの「自由からの逃走」で描かれているそのまま。

まあ、ダメダメというものは、まさにお約束に満ちているものなんですね。
逆に言うと、自覚さえあれば、カタストロフに陥るのを防ぐことができるわけです。

(終了)
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発信後記

この手のトラブルメーカーの人は、やっぱり共通するメンタリティーがあるもの。
本当の原因は父親との関係なのに、それから目を背けるから、自分を納得させるために、大げさな儀式が必要となってしまう。

過激な市民団体の人って、このミルズさんのような行動パターンが多いでしょ?
それだけ、「ワタシはいい子よ!」と主張しているわけですし、何かあると「ワタシは悪くない!」と声高に叫ぶことになる。
そんな人は、ちょっとやり取りをすればスグにわかるものなんですよ。

ポールさんも、結婚当時はヤキが回ったんでしょうね。
妻に追い詰められて自殺未遂をしでかした作曲家となるとチャイコフスキーがいますが、せっかくだから、ポールさんも今回の苦悩を立派な曲に仕上げてくださいな。
R.11/1/3