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カテゴリー ダメダメ家庭は嘆き節がいっぱい!
配信日 04年7月28日 (10年9月25日,11年2月6日 記述を追加)
タイトル 結婚前の問題点についてグチる
ダメダメ家庭では、グチばかり。そして、そのグチもクオリティが高い。聞かされる側も途方に暮れるグチが飛び交っている状態。
まあ、グチなんてものは元々聞いて楽しいものではありませんが、生きていれば、グチの一つも言いたいこともありますよね?

しかし、ダメダメ家庭では、「グチの一つ」とは行かない。決して「一つ」ではない。
常にグチが飛び交っている。
そして、そのグチの相手は、基本的には自分の子供なんですね。
と言うことで、子供は親のグチを聞きながら成長する?ことになる。
このようなシチュエーションで、聞かされる側が、本当に途方に暮れるのは、結婚前に起こったことについて親が語るグチです。

「お父さんは、結婚前に付き合っていた時も、何もしゃべらなかった。」
趣味もなく、話もつまらない人!」
「結婚前から、よく私に暴力を振るった。」
「お父さんの実家に挨拶しに行ったら、おばあさんがいやみな人でねぇ・・・」
「貯金も全然なくて、頼りないったらありゃしない!!」

まあ、言っている当人にしてみれば、溜め込んだグチを吐き出しているだけなのかもしれませんが・・・では、聞いている側はどうすればいいの?

「お母さん!お気の毒ですねぇ・・・今まで苦労なさったでしょう!」そう思えばいいのかな?しかし、違いますよね?聞いている方がまずもって思うのは、「何故にアナタは、そんな人と結婚なんかしたの?」と言うことに決まっていますよね?
聞かされている人間が分別のある大人じゃなくても、小学生だって思うことでしょ?

嫁ぎ先の問題点を滔々とグチるこの手の人は、意外と実家のグチは言わないもの。
しかし、結婚前からこんなにも問題のあることが判っている家庭に嫁がせる実家も大問題でしょ?
その結婚は実家が勧めたの?それだったら娘だって本心から喜んでいたとも言えないでしょ?
もし、娘が望んで結婚したのなら、何故に、そんな望みになってしまったの?
一体全体、親として自分の子供に何を教えていたのかな?
結婚前に、自分の娘とどんな会話をしたの?
どのような考えやヴィジョンで、その人と結婚するのか、親として聞くのがスジなのでは?
そんなやり取りもなかったの?
そんなやり取りもなければ、嫁ぎ先の問題というよりも、実家が重症のダメダメということでしょ?

しかし、ダメダメ家庭を作る人間はそのような状況判断はできない・・・だから自分の子供にグチるわけです。それこそ「こんな厳しい状況の中からオマエを育ててやったんだから感謝しろ!」そんな発想になっている。被害を語ることで、親としての自分の持ち出しを主張し、子供から感謝を得たいがためにグチるという面もあるわけです。その言葉を聞いて、感謝する子供がいるかは疑問ですが・・・

このようなグチを聞かされて育った子供が、ちゃんとした結婚相手を選ぶことができたらそれこそ奇跡ですよ。だってこんなグチからでは「事前に準備したり」「考えること」が習得できませんよ。何をするにも「て・き・と・う」と言った状態になってしまいますよ。それこそダメダメ家庭が言う「ふつう」の相手と「ふつう」に結婚して、結局は、その人の親と同じように「ふつう」にグチを展開することになるわけです。

このような「結婚前の問題点について、子供にグチる。」人間は、「ふつう」という言葉を愛用するものなんですね。
そんなことを書くと「オイ、オイ!結婚前の問題点を、自分の子供にグチることのどこが『ふつう』なんだよ!」と突っ込みたくなるでしょ?
しかし、「ふつう」ということが、「当人としては何も考えずに、ただ、周囲に合わせておく。」・・・そんなスタイルであることを理解していれば、このようなグチと、「ふつう」という言葉の心理的なつながりも見えてくる。

周囲の人に合わせて、当人としては何も考えずに、「てきとう」に結婚する。
当人としては、何も考えていないわけだから、間違った判断は何もしていない。
だから、結婚によって発生した不都合は、全部相手方のせいになる。
まさに、「ワタシは何も悪くないわ!」という境地となる。
当人としては、何も考えていないがゆえに、当人自身としては被害者となる。
逆に言うと、何かあると「ワタシは被害者!」と主張する人は、事前には何も考えていないし、何も対処していないものでしょ?
そのようなことは、「ふつう」という言葉を愛用する人も、まったく同じでしょ?
まさに、己を捨て去り「心頭滅却」している状態。そのまま命も捨て去って、死んでくれれば、周囲としても、ただの常識外れのグチで済むわけですが、何も考えないがゆえに、覚悟もなく、そのまま子供を持ったりするし、小さなトラブルに対して何も対処せず、結局は事態が悪化して修羅場になってしまう。

ダメダメ家庭では離婚の問題がよく遡上に登ります。まあ、やっぱりダメダメ家庭は夫も妻もどっちもどっちですし・・・
まあ、「離婚しないためにはどうすればいいのか?」「子供のために何とかやり直そう!」・・・と、出て来る言葉だけは結構なんですが・・・
しかし、離婚問題に接するといつも感じるのは、離婚するような人は、「どうすれば、離婚しないで済ませるのか?」ということを『結婚後』に考えますが、結婚前には「この人は自分と長くやっていけるような人か?」なんて決して考えていないんですね。

前にも書いておりますが、「ふつう」に結婚して、「ふつう」に子供を作って、「ふつう」に暮らす・・・結婚前の人生設計はこんな感じになっている。当人なりのヴィジョンがあるわけでない。「てきと〜う」というフィーリング。
自分では何も考えずに、ただ、周辺の「空気に乗って」、人に合わせているだけ。

本来は、結婚前の問題点についてグチったりすると、周囲から「アンタ・・・何をバカなことを言っているの?」と突っ込みが入ったり、呆れられて避けられてしまうものでしょ?
しかし、以前に配信しましたが、「グチに甘い環境」というものが存在するわけです。
そして、ダメダメな人間は、自分のダメダメさが「ふつう」とみなされてしまうダメダメな環境を求め、そこに住み着くことになる。だから、結婚前の問題についてグチっても、ヘタをすれば同情を受けることもある。

それこそ、そんな環境では、結婚相手や嫁ぎ先の問題点を滔滔とグチると、「まあ、お気の毒ねぇ・・・」と声を掛けてもらえたりする。そんなグチが充満している地域には、まさに腐臭にハエやゴキブリが吸い寄せられるように、ボランティアや市民運動などが寄ってくる。
ボランティアのように、人に同情するしか能がない人間にしてみれば、結婚前の問題を平気でグチるような人間くらいしか相手になってもらえない。
だって、グチばかり言っている人間に対しては、「まあ、なんてお気の毒なの!アナタも大変でしょうが、ガンバッテね!」と言っておけば大喜びしますよ。
しかし、そんな同情を掛けるから、「ワタシは、ダメな亭主を持った、かわいそうな被害者だ!」と確信を持ってしまって、当人はなおさら改善への努力をしなくなる。結局は、そのツケは子供に行ってしまう

子供の前で結婚前に起こったことについてのグチを展開する親は、たとえ離婚しなくても、メチャクチャな状態。子供に悪影響そのものです。その挙句に、この手の親は、「ワタシは子供のために離婚しないのよ!」と言って子供に恩を着せようとする。そうなってしまうと、子供にとっては目も当てられませんよね?

そもそも、結婚して、子供を作った後になって、「結婚前の問題点」についてグチるような人は、何も考えずに子供を作ってしまって、その子供に対して「生むんじゃなかった。」「育てるんじゃなかった。」とグチるようになるのは、論理的に当然のことでしょ?
論理的というだけでなく、現実もそんなものでしょ?
本来は、そんなグチが通用するわけもないんですが、前にも書いておりますが、ダメダメな人は、自分のダメダメなスタイルが「ふつう」となるダメダメな環境を求めるもの。
だから、「てきとう」に子供を作っておいて、後になって、「生むんじゃなかった!」とグチる行為も、「ふつう」とされてしまったり、周囲の「善意の」人から、「欲しくもない子供を持ってしまって、まあ!なんて、お気の毒な?!」と同情されてしまう。

そして、そんなグチというか、被害話が通ってしまうので、「ワタシは子供を持ったことによる被害者だ。」と確信を持ってしまう。だからこそ、自分に被害を与えている加害者といえる自分の子供に対し、報復行為を行うことになる。「ふつう」という言葉をよく使う人は、「自分がふつうでいられないのは誰のせいなのか?」という犯人探しばかりをしている。そして、設定した犯人に対し、報復行為を行うことで自分を納得させる。子供への報復行為も、ダメダメ家庭やダメダメな環境においては、その人なりには「ふつう」を維持するための行為となっているわけです。

そんな人に対して、言葉で説得しようとしても無理でしょ?
逆に言うと、ダメダメ家庭の問題を、説得で解決しようと語る人は、ただ、単に自分の善意を主張したいだけなんですね。実際に、やたら善意を語る人は、説得によって改善した事例なんて何も語れないものでしょ?
というか、結婚前の問題についてのグチを平気で語る人とやり取りが成立しているという段階で、もはや胡散臭いわけです。
ということで、腐臭に吸い寄せられた善意のハエやゴキブリによって、ますます腐臭がひどくなってしまう。
ダメダメ家庭の周囲では、そんな流れがポピュラーでしょ?

(終了)
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発信後記

結婚相手の結婚前の問題点について、子供に対してグチるような親が本当にいるのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
まあ、チョット考えれば、自分自身の程度の低さを自分で説明していることくらいスグにわかりますからね。

しかし、ダメダメ家庭ではこんなこと日常茶飯事。
まあ、ダメダメ家庭の「常識」はこれくらいマトモな人間とは違っているわけです。
子供が問題を起こすと、「家庭と一緒になって解決していこう!」などとご説ごもっともなことをおっしゃる方もいますが、その家庭そのものが問題の原因なんですね。
R.11/2/6